投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

夢を見るころ
【女性向け 官能小説】

夢を見るころの最初へ 夢を見るころ 15 夢を見るころ 17 夢を見るころの最後へ

-2


「当日でもいいから。少しでも時間が空いたら連絡して」

こんなメールをもらったと駿に言ったらびっくりされるだろうか?
本当に当日に呼び出したと知られたら
駿に叱られるだろうか?

篠塚さんの会社での顔を見てみたい。
本当に駿の言うように厳しい人なの?

私とのメールや会った感じからは想像もつかない。

あの人は相手を威嚇する笑顔で億単位の金を動かすんだ。

駿はそう言ってたっけ。
そんな顔を見てみたい。

私はやっと仕事の落ち着きそうな水曜日に
「金曜日に会えそう」
とメールした。
「何時ぐらい?」
「7時かな」
すぐに帰ってきた返事に私もすぐに返事をする。

まるで恋人同士のように。

「OK。楽しみだな。仕事はそれまでに終わらせるよ」

自分の都合は一切言わないで
私の都合ですべてにOKを出す。
大丈夫なのかな?

「大丈夫なの?遅くの待ち合わせでもいいけど」
「いや。終わらせるよ。毎日何のために残業してると思ってるんだよ。
夢とのデートをいつ言われてもいいようにだよ」

そう言われたメールになんて返事をしたらいいのかわからなくなる。
じっと画面を見つめて返事に困っていると
またメールが届いた。

「それでも2日前に言ってくれてありがとう。調整しやすい」

ありがとう。
その使い方が・・・違う気がする。



夢を見るころの最初へ 夢を見るころ 15 夢を見るころ 17 夢を見るころの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前