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笛の音
【父娘相姦 官能小説】

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笛の音 1.-33

 有紗は下腹の力を抜いて快楽に委ねると、両脚を直樹の腰に巻きつけて、もう一段深く身の中に沈んでくる彼の愛しみの塊を柔壁で引き絞った。「きもちいい……。今、直樹に抱かれて、死んじゃいそうなほど、きもちいい。……それでいいでしょ? それで……」
 喘ぎの隙間に喉を絞った悲哀を混ぜて訴えると、直樹の男茎が脈打ち始めた。
「うぐっ……! な、直樹っ……、……」
 放たれてきた熱い畢竟は、内部だけではなく全身に沁み渡って、有紗は腕の中で再び勃こった絶頂の痙攣でこれを受け止めていた。直樹が片手で自分の方に顔を向けさせて、まだ先端から噴出を漏らしている間に、深く舌を差し込んでくると、有紗は唇の端から涎が漏れるのもかまわず濃密に吸い取っていた。
「ん……」
 射精が終わっても、接合したまま固く抱きあい、お互いを貪り続ける。
「有紗さん……、お願い。……好きだって言って」
 貪る狭間に直樹が懇請の囁きを向けてくる。
「う……」
「ウソでもいい。……好きだってききたい」
 切なる願いだった。
「……あの時、大好きだった。……、……ずっと、会えなかったのに」
 有紗は両手で間近の直樹の頬に手を添え、その瞳に吸い込まれながら、「ものすごくきもちいい……。こんなに経ったのに、まだ大好きな直樹にしてもらえて」




 狭い部屋は空調が追いつかないほど二人の放った熱で蒸していた。寝台の上で向かい合わせで直樹に跨った有紗は、しなやかな腰をガッチリと掴まれて、そこに向かって情熱的に男茎を突き込まれていた。肩にしがみつきながら反らした背中、そしてそれによって突き出されたようになるバストの曲線美に魅せられた直樹が焦燥に駆られて動きを早めてくる。
 また来てくれる。そう期待に胸が震えると同時に爆発が下腹の中に広がってきた。
「うあっ……、な、直樹、だめっ……、こ、壊れるっ」
 噴出を浴びて絶頂に達している有紗は、直樹が射精しながら秘丘の叢の中に息づく、法悦に研がれた雛先を指で優しく慈しんでくると、脳天まで喜悦が突き抜けて叫んでいた。レンタルルームの薄い壁の向こうに聞こえても気にせずに続けていた。お互いが性楽を極め果てた後も、時間をかけて抱き合い、汗ばむ肌を名残惜しみながら、もう何度目かも分からない、何度でも交わしたい唇を呻きながら貪り合った。
 一度直樹が有紗に入ってきてからずっと繋がりっぱなしだったが、遂に腰を引いて有紗から出て行き始めた。亀頭を抜き取ると、途端にドブリという感覚とともに、何度も果てた直樹の愛情の白濁が体から溢れ出たのがわかった。
「すごい……」
 汗の滲む頬に張り付いた髪を指で剥がしながら照れ笑いを浮かべた有紗は、引き寄せられると素直に応じて寝台に横臥していった。シーツの上に溢れた直樹の体液が身を横たえることで肌に擦り付くのも気にせず、彼の膝に頭を乗せると心地よい気怠さに包まれてくる。膝枕でうっとりとなりながら、間断なく続いたセックスの倦怠を癒した。直樹が頭上から頭を撫でてくれる。
「……後悔してるよ」
 髪を弄りながら直樹が呟いた。
「そうでしょ? ……でももう遅いよ。思いっきり浮気しちゃった」
 有紗にとっては浮気ではなかった。繋がっている時に直樹が耳元で囁いた言葉が頭の中から離れない。恋慕で浸されたセックスに、後悔の念など抱くはずがない。恍とした波にさらわれて、現から離されそうになりながら、このまま世界が終わって欲しいと願った。この狭い函の中で、ずっと囁かれて彼の肌に密着しながら終焉を迎えたい……。
「ちがうよ」
 夢想の中に陥ちそうになっていた有紗は、直樹の言葉に辛うじて現実に戻された。「後悔してるのはそれじゃない」
「……?」
 有紗は直樹の脚に頭を乗せたまま仰向けになった。顔を真上に向けると、まだ二人の愛悦の滑りを残して上を向いている直樹の男茎がこめかみに当たる。直樹は恋情のほか、懐旧と憾みを混ぜた瞳で有紗を見下ろしてきていた。
「……有紗さんと急に会えなくなって、ずっと悲しくて、忘れられなかった。誰も好きになれなかった」
 もう一方の手も頬に添えられ、膝の上の有紗を護持するように両手で頭を弄ってくる。その指遣いには物狂おしささえも感じられた。
「大学に受かって東京に出てきてからも、ずっと……。中学生の時のことをいつまでも引きずってちゃダメだ、いつまでもこんなんじゃダメだって、ずっと辛かった。――最近、俺のことを好きになってくれた子がいて、付き合いたいって言われた……。他の子と付き合えば、有紗さんのことを忘れられるのかと思って、付き合うことにしたんだ。正直、好きだとか、そういうこと、ぜんぜん考えない相手なのに」
 彼女の話は要らない、と言ったのは直樹の筈だったから、有紗は身を起こして唇で塞いででも止めようとしたが、直樹に頭をずっと擦られていて、蕩けそうな感触と、直樹のもう決して有紗を離さないという力でできなかった。
「……でも、やめとけばよかった。有紗さんに会えるなんて、思ってもみなかったんだ。早まった……」


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