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夢を見るころ
【女性向け 官能小説】

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「・・・・分かりました」
「悪いな」

綺麗な笑顔を向けられるけど。悪いな、なんてそんなこと思ってない癖に。

でも待てよ。
篠塚さんも夢に負けないほど大きなネコを飼っていると噂だ。
この人はまだ主任なのに部長に付いて億の金を動かしてる。
笑顔で交渉に入る怖さを誰かが言ってたっけ。

案外、夢とお似合いかも。

「近日中にセッティングします。昨日の居酒屋でいいですか?」

ここは奢るよといわれ、昼飯を素直にごちそうになる。
本来なら、俺が奢ったっていい、気分だった。
あの夢が篠塚さんと付き合う事で大人しくなれば・・・
そんな幻想を抱いたとして、いったい誰が俺を責められる?

俺は花の事を大事に進めていきたいんだ。
最後に花の隣にいるのは俺だと思ってる。
あわててだめにはしたくない。

それが夢にはじれったく映るらしい。
大きなお世話だ。

席に戻った俺は残り少ない昼休みの時間を有意義に使うことにした。
「もしもし。夢?」
「なに?サラリーマンは昼休みかもしれないけど
アパレルは時間通りに行かないんですけどっ」

もうちょっと優しい言葉で用件を聞けないもんかな。

「夢のいい日に会いたい。花の彼氏のことで聞きたいんだ」
嘘も方便・・・だ。

「・・・・やっと始動する気になったのかしら?今日でもいいわよ」
花のことになると食いつきがいいな。
ほんとにシスコンだ。

「じゃぁ今日で。昨日の居酒屋でどう?何時に来れる?」
「8時」
「おっけ。待ってるな」






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