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中年探偵銀次
【推理 推理小説】

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中年探偵銀次〜残された暗号@〜-4

「なるほどな。2人目はどうなんだ?」

「2人目の松本勇(まつもとゆう)だが、今現在、被害者と付き合っている。二人の仲はというと神宮寺晃と同じ様によくないみたいだ。従業員が休憩室で喧嘩しているのを最近よく見るらしい。」

「そうか…ってことは2人とも動機があるわけか…」

「そうなんだ。とりあえず今から、2人に話を聞いてみようかと思っている。」


「そうだな。話をきけば更に何かわかるかもしれん」

2人は神宮寺晃と松本勇の2人を呼び話を聞くことにした。





2人を同時に呼び出したが、2人は全く目を合わせようとしない。犯人がどちらかなわけだから、犯人じゃない方は、隣に犯人がいるのだから。更に、2人の現状の関係を考えればなおさらだ。

「んで、何なんだよ?」

やはり、事情聴取でストレスがたまっているためか、神宮寺晃は、かなりイライラしているようである。

「ああ、もう一度話を聞きたくてな。」

正彦がそういった途端に、神宮寺晃が座っていた机を叩き怒鳴った。

「何度も同じこと言わせんな!こいつが、この松本勇が犯人だって!そうに決まってやがる!俺が犯人じゃないんだからな!」

それを聞いた途端松本勇も机を叩き怒鳴った。

「は!?てめぇ何いってんだよ?てめぇが千亜紀を殺したんだろうが!!アイツを背中から一気に襲って血まみれにしたんだろ!」


(ふぅ…拉致があかないな。これ以上は無駄だな)

「正彦、もういい。これ以上は無駄だ。」

「あぁ、すまんな2人とも、もういい。」



神宮寺晃と松本勇の2人は睨み合ったまま部屋をあとにした。


(急に呼び出したから焦ったが余計なことは全くしていない。完全に俺の勝ちのはずだ。ただ、あの探偵…なぜだか寒気がする…)





「結局何もわからなかったな。結局手掛かりは、
『1・11・9・18・1』という、ダイイングメッセージだけか…」

「いや、それならもう解けている。」


「何?銀次本当か?なら犯人も?」

「まだ何かが引っ掛かるんだ…」
そういいながら事件の資料に目をやった。


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