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中年探偵銀次
【推理 推理小説】

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中年探偵銀次〜残された暗号@〜-3

「銀次、後の現場検証と個別事情聴取は、今来たやつらに任せて、少し休もうぜ。」

「どうしてだ?少しでもはやく解決した方が…」

「さすがに酒臭いままではあれだろう。酔いが取れるまで休んでそれから聞いて考えればいいさ」

その言葉に銀次も同意し
「わかった。酒が入ってると推理力も落ちるしな。少しくらい休むか」

といって少し休むことになった。





(まさか、客に刑事がいるとはな…さらに探偵までいるらしいじゃねぇか…まぁいい。頭が切れるやつほどいい。オレは絶対に捕まらない。)





頭をポリポリと書きながら銀次は目を覚ました。腕時計に目をやると既に12時をまわっていた。正彦はというと、既に起きていてほかの警察官から情報を聞いている。目を覚ました銀次に気づき
「おっ!銀次。お目覚めか。今やっと、情報がまとまった。」

「正彦、すまん。すっかり寝入ってしまった。」

「気にするな。疲れてたんだろ。これから気合い入れてくぞ。」

「あぁ。んで入った情報ってのは?」

「おう、そうだったな。まず殺害現場だが、従業員の休憩室で間違いない。犯行時刻は8時〜9時の間。ちょうど彼女の休憩中だったようだ。まぁ、右手にしていた腕時計が止まっていた時刻が8時40分であることから、その時間あたりだろう。被害者は竹井千亜紀。22歳女性。アルバイトだったみたいだ。そして、殺害方法は、刃物による出血多量死。刺された箇所は数十箇所。あと、銀次が見つけたダイイングメッセージだが、鑑識の結果彼女の血と見て間違いない。あと、大事なことを忘れてたよ、犯人は2人の男に絞れそうだ。」

「2人に絞れる?」

「ああ、この店は休憩しつに行くのにレジのところを通らなければ、行けないんだが通ったやつはいないんだ。さらに、休憩室は従業員用入口にもなっていてな、入口には鍵がかかっていて正社員以外は鍵がないと外から開かない。正社員以外が中に入る場合、外にあるチャイムを押さなきゃいけないんだが、チャイムが聞こえなかったことから、外部はない。そして、本日の夜9時から仕事に入った社員が2人いるんだ。」

「なるほど。なら、2人が来た時間を調べればわかるんじゃないか?」


「本当ならそうなんだが、厄介なことにこの店は従業員入口が2つあってな、休憩室とは全く反対側なんだ。さらに2人とも反対側から入ってきたんだと。しかも、妖しいことに2人とも、普段は休憩室側の入口を使うらしい。全く持って妖しいんだ。」

「確かにな。被害者を殺害して、入口から出て反対側からすまして入って来たわけか。」

「そういうことになるな。んで被害者との関係だが2人とも深い付き合いがあったようなんだ。」

「深い付き合い?」

「ああ、まず一人目の神宮寺晃(じんぐうじあきら)だが、過去に付き合っていた。まあ、元彼ってことだな。現状の2人の仲はあまり良くはなかったみたいだな。」


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