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ヌードモデルは堕落のはじまり
【調教 官能小説】

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はじめてのヌードモデル-2

 早紀はあわてて視線を下に戻した。ブラジャーに包まれた自分の胸の谷間が視界に入り、さらに頬が熱くなる。
 ――あたし、キモ豚に裸を見せちゃうの? 知らないひとたちだから、って自分を納得させて脱いでいたのに、よく知っていて、しかも嫌悪している男の前で脱ぐなんて……。

「さ、早くスカートも下ろして」
 京佳先生に促され、早紀はぎこちなく頷いた。なにも考えないようにして、白いレース地のスカートのサイドについているホックを外す。じいい、とファスナーを下ろす音が静かな教室に響いた。早紀が手を離すと、すとんとスカートが床に落ちる。ブラジャーとお揃いの、ラベンダーカラーのショーツがお目見えした。

「ひゃー、最近の子はちっちゃなパンティを穿いてるんだねえ。具がはみ出しそうだ」
「具ははみ出していないけど、ほら、あそこ、毛がちょろっと出てないかい?」
「お、ほんとうだ」
 やだっ、と口走って、早紀はショーツの前を押さえる。
「こっちはぷりっぷりのお尻が絶景だぞ」
 背後に座っている生徒が下卑た声を上げて、早紀はますます硬直した。
「なに隠してるの。つぎはブラよ。早くして」と京佳先生の非情な声が響く。「自分で脱げないのなら、だれかに手伝ってもらう?」
「おれが脱がせてあげるよ。ついでにちょっと揉ませてもらってもいいかな?」と笑いを含んだ男の声が上がった。
「私も立候補しよう。揉むだけじゃなくてうっかり舐めてしまうかもしれないがな」と違う男も笑う。
「脱ぎます! 自分で脱ぎますから!」
 早紀はあわててショーツに包まれた股間から手をずらし、背中へとまわした。指さきでホックをさぐる。

 ――これを外したら、おっぱいをみんなの前で晒しちゃうんだ。キモ豚にも見られちゃう……。もうやめたい。でも、ここまで頑張って脱いだのに、逃げたらなにもかも無駄になっちゃう……。

 心臓がばくばくと騒いでいて胸が苦しい。早紀の指に、ホックを外す感覚が伝わった。たぷん、と乳房が揺れてブラジャーの束縛から解放される。早紀は腕で必死にブラジャーを押さえた。男たちの視線がちりちりと肌を焦がすように胸に集中しているのがわかる。
「いつまでその状態でみなさんを待たせるつもり? 早くブラを取りなさい」

 早紀はきつく眼を瞑り、ブラジャーの肩紐から腕を抜いた。片手で胸を押さえて隠したまま、ブラジャーを床に置く。早紀は顔を上げ、京佳先生に眼で訴えかけた。――もう、許してください。
「さあ、手を下ろして。生徒さんたちにおっぱいを見てもらいなさい」
 非情すぎる現実。早紀の潤んでいた瞳に、さらにじわっと涙が浮かんだ。鼻をすんと鳴らし、力なく腕を下ろす。

 おおおおぉ……という声が教室の空気を震わせた。ぱちぱちと拍手の音が鳴る。いまや、早紀はちいさなショーツに隠されている部分以外のすべてを男たちに晒していた。
「これはすけべなおっぱいだ。大きさといいかたちといい乳首の色といい、最上級品だよ」
「ここがおっぱいパブだったらなあ。ああ、めちゃくちゃに揉みしだきたい」
「ピンク乳首、ちっちゃいねえ。ちょっと陥没ぎみかな。おじさんがしゃぶってでっかく育ててあげようか」
 好色な言葉のひとつひとつに早紀は傷つき、羞恥を覚え、顔をこわばらせた。

「桃井さん、最後の一枚、頑張りましょうね」
 京佳先生は早紀の顔を見て、今日はじめてにっこりと笑った。
 早紀は自分のショーツを見下ろす。このちいさな布で隠された領域――ほとんどひとに見せたことのない恥ずかしい場所を、赤の他人の男たちに披露しなきゃいけないなんて。ううん、赤の他人だけじゃない。学校じゅうの生徒から嫌われていたあの気持ち悪いキモ豚にまで、見せるなんて。

 視界がぐしゃりと歪む。
「無理です、これ以上脱げません」
 こらえていた嗚咽が洩れた。
 うっ、ひっく……としゃくり上げながら涙を流す。涙は頬をつたい、リノリウムの床に水滴をつくった。早紀はしゃがみ込み、膝を抱え、肩を震わせている。さっきまでうねるような熱気にあふれていた教室は、水を打ったように静かになっていた。


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