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大佐の舘
【ロリ 官能小説】

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大佐の舘-25

 急かされてボクは大佐の部屋に入った。大佐は軍服姿。かなり疲れた感じだったが、ボクを見たらニッコリ微笑み、ボクを胸に抱きよせた。そしてボクの前にひざま付き、ボクの肩に手を置きボクをしっかり見つめながら話し出した。
「いいかい俊くん、しっかり聞いてくれ、我が帝国は今日の正午、連合国軍に全面降伏する。つまり戦に負ける。我が国は君の国や他の隣国との付き合い方を間違えたかもしれない。
 もう帝都も空襲で廃墟だらけだ。私は君の国の方々を路頭に迷わせ、悲しい思いを幾多もさせた。降伏が発表されたら、死んで詫びる。
 俊くん、父君や母君と別れ離れにさせてしまい悪かった。また君やしおりを可愛さ故に弄んでしまい、すまなかった。許してほしい。
 あと君の御両親は私は殺してなんかいない。毒殺したと見せかけ、第三国へ密かに逃がした。ただ、もう君の国はないし、君の父君は、私に協力した者として追求される。寂しいが、亡くなったと思い探すことはするな。


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