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あるカップルのSM
【SM 官能小説】

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3話-1

「春斗くん……」
 クーラーの効いた寝室の真ん中。セミダブルのベッドの縁に腰かけた朱莉のバスロープを、春斗は後ろからゆっくり脱がした。バスロープ中から朱莉の純白の肌が現れた。それは常夜灯だけを灯している薄暗い部屋でも春斗の目に眩い光を放って飛び込んできた。
「綺麗で可愛いよ、朱莉。ほら、ベッドの真ん中に寝ころんで」
 春斗は一糸まとわぬ裸体となった朱莉の両肩を支えながらベッドの真ん中に倒し、朱莉の両手両足を取り付けておいた枷に繋いだ。枷はマジックテープで着脱するタイプで、きつくなりすぎない様に気持ち緩めに朱莉の四肢を拘束した。
「恥ずかしい?」
 四肢を拘束され、ベッドの上で身動きの取れなくなった朱莉の髪をなでながら春斗は意地の悪い笑みを浮かべて質問した。
「うん……恥ずかしぃ」
 今にも消えそうな声で朱莉は言った。薄暗い部屋でも分かるほど朱莉の顔は真っ赤になっていた。春斗はそんな朱莉の頬を優しくさすって官能を高めてやる。
「じゃあ、これあげよう」
 そう言って春斗が取り出したのはアイマスクだった。
「きつくないー?」
「うん……」
 確認しながら春斗は朱莉の頭上からバンドを通し、目隠し部分が目元に来るように装着した。これで朱莉の視覚は奪われた。
「見えてないね? よしよし」
 春斗は朱莉に着けたアイマスクを再度確認し、完全に視界を奪ったことを確認すると、自らの唇を舌を使って軽く湿らしてから、朱莉の唇に自らの唇を合わせた。
最初は何もしない互いの唇を重ね合わせるキス。なにも考えずにただただ朱莉の唇のマシュマロのような感触だけを堪能する。そして、そのあとは舌を絡ませたディープキス……。
「ん……ちゅ、ん……」
 朱莉の喉から甘い声が吐息に交じって漏れた。春斗は舌と舌を絡ませ、こねくり回したり、朱莉の舌の裏筋を舐めたり、歯茎に沿って自らの舌を走らせたり、と官能的に舌を動かした。
「朱莉の口の中、すっごい甘い」
 朱莉の唇から口を離し、舌なめずりをして余韻を楽しむ。アイマスクの上からでも読み取れるほど、朱莉の顔は火照っていた。
「では、そろそろ本格的にいきますか」
「う、うん……」
 春斗は嬉々として朱莉に命令を出す。
「そうだな、俺のことは“ご主人様”とでも呼んでもらおうかな。もちろん、敬語で話すんだぞ。わかったか、朱莉?」
「は……い。ご主人……様」
「うんうん。そんな感じだな」
 春斗は頭を左手で優しく撫でてやった。右手の方は朱莉の胸に延び、彼女のCカップの乳房を包み込む。
「あ、あん……気持ち、いい……」
 絶妙な春斗の愛撫に、朱莉は喘ぐことで応えた。やがて髪を撫でていた左手も加わり、朱莉の胸は二倍の快感に酔いしれた。
「朱莉のおっぱい、柔らかいよ」
春斗は朱莉の乳頭部分を手のひらで円を描くように刺激し、それから敏感な乳首を人差指と中指で軽くつまんで刺激を与える。
「あんっ、ご、ご主人さまっ」
「もっと感じろよ、朱莉」
 春斗は朱莉の乳首を口に咥えてわざと音を立てて吸い上げた。
「うあっ、ご主人さまっ! 恥ずかしい、です……」
「そう言ってる割には乳首ビンビンだよ?」
 春斗の言った通り、朱莉の乳首はロケットの先端の様に天に向かって硬直していた。
「ううぅ……」
 朱莉は顔を真っ赤にして抗議の目で春斗を見たが、アイマスクのおかげで春斗にその意思は伝わらなかった。
「ここもビショビショじゃん」
 両乳首を気の済むまでしゃぶりたくった春斗は、ついに朱莉の最も大切な場所へと進軍した。まずは右手の人差指を一本、偵察のごとく差し込む。
「んあっ、くっ、あっ」
「朱莉、少しうるさいぞ。まだ一本だけなんだからそんなに喘ぐなよ」
 春斗は朱莉を煽りながら指の腹で彼女の膣壁を縦横無尽にこすり上げた。そのたびに朱莉は、こみ上げてくる快感のために喘がなくてはならなかった。
「だって、ご主人さまの指が、気持ちよくてっ!」
「そうかそうか。じゃあ、中指も入れてあげるよ」
 春斗は中指も朱莉の膣内に挿入し、二本に増えた指は勢いを増して朱莉を締め上げる。
「あっ、それ、気持ちいいっ、ご主人さまっ」
 春斗は指関節を鉤爪状に折り曲げて、朱莉のGスポットを刺激した。朱莉の愛液の分泌量が増え、春斗の指をぐっしょりと濡らす。
「そろそろイクか?」
「は、いっ、イキそうですっ、ご主人さまの指、きもちいいですっ」
「じゃあ、イケ!」
 春斗は指にグッと力を込め、さっきまでの倍以上の早さで膣壁をこすり上げた。とたんに拘束されている朱莉の四肢がピンと張り、一度目の絶頂を迎えた。
「うあああああああああああっ!」
 朱莉の身体はガクガク震え、力が入らない。暗闇の中で浮揚感に襲われ、ぐたっとした朱莉にさらに春斗は快感を与えようとする。
「クリトリス触ってやるからまたいっぱい感じろよ」
「んにゃぁ!?、あっ、ああっ」
 膣内を蹂躙する右手はそのままで、春斗は胸を愛撫していた左手を呼び出し、クリトリスの愛撫に当たらせた。快楽が大波となって押し寄せ、朱莉の身体と意識を現世に強制的に戻させる。
「あああっ、ご主人さまっ! またイッちゃうから、止めてくださいっ、恥ずかしいよぉっ」
「じゃあ、イカないように努力するんだな」
 春斗はニタニタ笑いながら朱莉の懇願に応えるが、手の動きは変わらずに朱莉を責め続けた。春斗が指を出し入れする度、クリトリスを摘み上げる度に朱莉は可愛い声で鳴き、春斗の股間を固くさせる。
「そろそろ二回目の絶頂、行っとくか。イケ、朱莉!」
「う、あ、うあああああああっ!」
 再び指に力を込めた春斗は朱莉を絶頂に導いた。二度目の絶頂を終え、はぁはぁと肩で息をする朱莉の髪を優しく撫でながら春斗は朱莉に命令を出した。


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