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エスが続く
【OL/お姉さん 官能小説】

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2. Sentimental Journey -24

 だが期待に反して、平松が求めてきた体位は違った。悦子がさっきまで座っていたチェアに座りつつ引き寄せてくる。
「わっ、ちょ……、ど、どうすんの?」
 予想外の行動に慌てふためく悦子は強引に平松を跨がらされた。長い脚を大きく開いて膝を外に向けたまま腰を下におろしていくと、そんな不様な恰好をしている自分と鏡の中で目が合った。平松が後ろから抱き支えながら、片手で男茎の根元を持って向けた先にちょうど悦子のヘアの中心があった。
「うあっ……」
 根元を震わせると、尖端が悦子の媚門を前後に擦ってくる。脚を大きく開いて立った姿でよろめきながら、硬い亀頭に門を軽く開かれて腰が何度も前後に慄いた。
「ほら、悦子。すっごくヤラしいカッコになってる」
 背後から鏡の中を見るように促されて、顔を伏せたまま一瞥した鏡の自分のあまりのはしたない姿にすぐに目を背けた。
「やだよっ、こんなのぉっ……!」
「したいって言ったじゃん?」
「言ってない」
「じゃ、やめる? 俺、自分で出そうかな」
 平松が悦子の秘門に尖端をこすりつけながら男茎を扱く。平松の揶揄だと分かってはいても、そんなのひどいと悦子は髪を揺すって首を振ると、
「やだっ……。わたしで出して」
 と言っていた。言ったあと、すごいことを言ってしまったという羞恥が悦子の体を熱くさせる。
「じゃ、オネダリして」
「……いれて」平松がそれで許してくれないのは承知していた。「……翔ちゃんのおちんちんでしてっ」
 そう言ったら平松が悦子の中を拡げてくると思っていた。男の上に跨る、今まで被虐男たちにしてきた体位だったが、真下から狙っているのは悦子に虐げられたい男茎ではない、悦子を翻弄し攻め尽くすつもりのものだ。下から押し付けられて入口を強く圧迫される。大きな亀頭が門を拡げてくる。この入り際の障りを越えてくぐってくると一気に奥まで入ってくる筈だ。
「……悦子」
 しかし亀頭は門をいっぱいに拡げたまま進んでは来なかった。背後からバストを揉みしだかれる。バストから送り込まれてくる快楽がより下腹部では停滞している焦燥を強めてきた。
「やっ、は、はやくっ」
「ちゃんと、鏡向いて言って? 俺と目を合わせながら」
「えっ……」
 耳元で脳に流れこんでくるような言葉に、悦子は思わず鏡を見やってしまった。そこには平松に後ろから抱きかかえられ、バストを揉み回されながら不様な姿で跨っている自分がいた。しかも媚門が開かれて平松の長くそそり立った男茎の先の亀頭が半分だけ中に押し込まれている姿まではっきりと見えた。悦子が顔を反らしてしまいそうになると、
「だめ。ちゃんと見て言わないと挿れない」
 と平松に制された。泣きそうな表情で顔を上げた悦子は、それでもしっかりと目を見開くことはできず、美しい睫毛を伏せたまま薄目で鏡を向いて、
「……翔ちゃんのおちんちんいれ、て……」
 と蚊の鳴くような声で言った。鏡見てるんだよ、と耳元で囁かれ、微細に頷くと漸く男茎が進入を始めてきた。一気に奥まで入ってきたら忽ち絶頂に達していただろう。しかし平松は体を支えながら、できるかぎりゆっくりと悦子の腰を男茎の上に下ろしていく。徐々に奥地へ傘のエラが壁を擦りながら進んでくると、絶頂に限りなく近いところまで立たせるが、背中を押して到達させてはくれなかった。
「悦子、見える? 入ってるとこ」
「うっ……、みえる……」
 平松の体の上に預けると子宮口が押し上げられるが、薄目に見える鏡を確認すると、更にまだ悦子の体に収まっていない余幅が見えた。完全に体重を預けてしまっては、本当に体を串刺しにされて喉元まで及んでくるかのような錯覚にとわられる。だから悦子は腿の筋肉を震わせて体が完全に落ち込んでしまわないように必死に耐えていた。他には力を込めることができない体が抱きかかえられて軽く上下されると傘が襞を擦ってくる。漏らした蜜が男茎と襞の間で小さな音を立てているのは、聞こえてこないでも内部の感覚で分かった。ずっと軽いピストンを続けられると、絶頂のすぐ側にいるのに到達することができない。かといって降りることもできなかった。
「ねっ……、やっ……、もっとしてっ!」
 男茎を埋められているのに、ずっと焦らされてたまらなくなって叫んだ。その時の淫らな貌が鏡で見えた。
「俺のこと好き?」
 さっき言わなかったから、このように焦らされるのだ。悦子は咄嗟に、
「好きっ……。ねえ、大好きだから、はやくっ……」
 と熱っぽく訴えていた。平松が頭を撫でながら背後を向かせてくる。唇に舌の感触を感じると、涎をこぼしながらしゃぶりついた。キスを続けながら男茎を埋めているヘアを撫でられたかと思うと、クリトリスが指でとらえられ艶めかしく撫で上げられれて、合わせた唇の間で悦子は悲鳴を上げた。
「俺も大好きだよ。……悦子、見て」
 平松が唇から顔を離し、正面の鏡に視線を導いた。開いた美脚の中心を長い男く気が深々と貫いている。二人の目が鏡の中で合った。


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