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僕の愛したスパイ
【その他 官能小説】

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僕の愛したスパイ-2

2.
 吾郎は、不自然にならない程度に積極的に靖子を攻めた。
 吾郎が、首相官邸に勤めているのを知ると、靖子も積極的になった。

 パーティの終わりを待つまでもなく、吾郎は主催者に届け出て、靖子のを腕を取り、会場を後にした。

 
 週末のたびに、吾郎は靖子をデートに誘った。
 銀座で、食事をして、日比谷公園を散歩する。

 靖子は、大阪に実家があること、一人で上京して、アシアナ旅行社で顧客の旅行アドバイスをしたり、時には添乗員として、海外に出ることもあることなどを話した。

 吾郎も、首相官邸で、雑多な事務の処理をしていると、話を濁した。五郎が官邸で働いていることに、靖子は強い関心を示した。

 ベンチで、唇を交わすまでに、時間は掛からなかった。
 乳房に指を這わせると、初めは抵抗をしたが、回が重なると吾郎の指に任せるようになった。

 頃合を見て、ホテルに誘ったが、何かと言い訳をして、誘いには乗ってこない。

 吾郎の誕生日にかこつけて、靖子を吾郎の部屋に誘った。
 初めて見る吾郎の部屋を、靖子は興味深げに眺めまわした。
 差し障りのない書類を、それとなく配置して、パソコンやIPadなど、それらしい機器が並べてあった。

 ワインとメロンの生ハム巻き、手作りのパエリャに、靖子は感心をして見せた。
 靖子の目を盗んで、吾郎はワインに催眠剤を垂らした。パエリャが半分ほどになったころに、靖子は眠気に誘われ、首を垂れてしまった。

 吾郎は、靖子を抱いてベッドに運んだ。


3. 
 裸身の靖子は、ギリシャの彫像のように、美しく気高い。バランスの取れた胸、腹部、腰周り、すらりと伸びた両脚。
 北アジア系の肌は、卵の白身のように白く、輝いている。

 両脚の付け根、小高く盛り上がる若草山は、白く、陰りが見られない。

(パイパン?無毛症・・・)
(そうだったのか? 結婚を仄めかしても、ぬらりくらりと言葉を濁して、ホテル行きを拒んだ理由はこれだったのか)

 吾郎も、手早く裸になると、ベッドに登った。
 前戯無しで事を運ぶのは、気がとがめるが、やむを得ない。
 唾を男根に塗り込み、靖子の股を開いた。
 靖子は僅かに抵抗を見せたが、静かになった。
 股の間に膝を付き、腰を進めた。
 目前の獲物を見て、亀頭はヨダレを垂らして、鎌首を振り立てる。

 むき出しの蜜壷に鈴口をあてがい、腰を落とした。
 (ぅむっ)

 亀頭が、つかえて、肉棒がしなった。

 (処女か?)

 吾郎は、腰を引いて、膣口を覗いた。
 (間違いない)

 口にたっぷりと唾を溜め、蜜壷に流し込んだ。
 再び、腰の位置を決め、鈴口を蜜壷に合わせ、男根に気を込めた。

 「ううっ」
 亀頭が、潜り込むと、靖子が腰を引いて、身体を上にずらした。
 吾郎は、靖子の肩に手を掛け、ベッドに押さえて、腰を送り込んだ。


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