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悠久の恋の果てに
【ファンタジー 官能小説】

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会議室では半田さんは私の前に座らずに私の横に座った。
え?
半田さんから話があるんじゃないの?

そう思っていると、小さな手帳を持った
経営管理部の楠さんが入ってきた。

私、経営管理に何か警告されるようなミスでもした?

そんなことが頭をよぎった途端
隣の半田さんが私の手を握って
もう片方の手で私の手を軽くポンポンとたたいた。

「大丈夫」

意味も分からず、そう私に言い聞かせる。

「経営管理の楠です」
「・・・」
「中野さんは海外事業部の大久保くんと付き合っているのかな?」

え・・・・?

なに?
社内恋愛の忠告?え?なに?

「楠。前置きは良いから」
半田さんが楠さんを急かした。

「あのな。これはまだ社員レベルに流していい話じゃないんだよ」

え?

「私が責任持つから」

半田さんが何の責任を持つんですか?

「落ち着いてね。1時間前から、イタリアの現地法人の社員数名が乗った
路線バスが連絡を絶ってる。事件よりも事故の可能性が高い」

「え・・・」

「その中に現地法人の社員が2名と大久保くんが乗り込んでいることは確認が取れた」

「え・・・・」

「地方の工場の見学に行く途中だったらしい」
「・・・・」
「まだはっきりとニュースになっていないから今現在では
上層部と経営管理しかこの話は知らない」




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