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〈熟肉の汁〉
【鬼畜 官能小説】

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〈嗅ぎ付けた獣達〉-11

『凄いよ…奥さんの身体は異常だよ……もう離したくないくらいだ……』

『ほ、ホントか?じゃあ俺も正常位でもう一発……』

「ん"〜〜〜〜ッ!!!」


バックでは味わえなかった餅肌の快楽を求め、男達は恭子の身体を貪る。
猛る肉棒を突き刺し、互いの陰毛が絡む程に擦り付け、両腕を背中に回して思い切り抱き締め、肉体を一つにさせて温もりに浸る。


『い…好いッ…奥さんの身体、凄く好いよぉ……』

『大好きだよ、奥さん…僕…僕……奥さんのコトが大好きだよぉ……』

『ね?一緒にイって?奥さん…んくッ!!奥さ…んんんッ!!』


好意すら抱きようのない男達に褒めそやされながら、恭子は今日も屈辱の絶頂を迎え、意識を失った……スレンダーな女性には望むべくもない柔肉の抱擁は、男達を歓喜の渦に巻き込み、そして離さなかった……。




「………………」


再び意識を取り戻した時、もう男達の姿は無かった。

ゆっくりと起き上がり、辺りを見回す……と、恭子は自分の身体の異状に気付かされた……。


(……嫌あぁぁッ!!!)


胸元や腹部にベッタリと粘り着く其れは、男達が吐き出した精液であった……しかも有ろう事か、女性の命とも呼べる髪や顔にまで、その汚液は付着していた……。


「……き…汚い……私……」


涙すら忘れた瞳に、床に置かれた避妊具が映った……整然と並べられた其れは『キョウコダイスキ』と読めるよう、置かれていた。

フラフラと立ち上がり、この悪臭の放つ汁を洗いながそうとバスルームに入り、シャワーを浴びる。
その白濁した汁はお湯に変質して、ますます肌に粘り着き、恭子から離れようとしない。


「何よ…ッ…もうッ何なのよぉ…ッ……!!」


息を吐くたびに青臭い匂いが鼻腔を衝き、それはこの汚液と同じモノなのだ。
胃袋にも同じ汚液は溜まっているし、それはやがて消化され、僅かばかりの栄養分となって全身に行き渡るのだ。


もう身体を洗う事に意味は無い。


恭子の肉体の汚染は止められないし、きっと明日は新たな男達の訪問を許すのだろう。
そして、この肉体は見知らぬ男の肉棒に快感を見出だし、恥知らずな汁を垂らして咽び泣くのだ。


恭子はどうにか汚れを落とし、淫靡な臭いの充満する部屋の空気を入れ換えた。
そして、屈辱的な文字を描く避妊具と、自分で汚した新聞紙をゴミ袋に突っ込み、黄色いパジャマだけを羽織り、布団へ潜った。


こんな毎日が続くなら、恭子はとても耐えられない……。


この生き地獄から脱したいとは願っても、恭子にはその手段が思い付かなかった……。





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