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悠久の恋の果てに
【ファンタジー 官能小説】

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「いいの。親友が私に隠れて海外事業部のイケメンエリートと付き合ったとしても」
「・・・・」
「いいのよ。ナイショにされても」

わざとらしい・・・

「だから何もないってば」
「ふ〜ん」

そう言いながら今日の定食を食べ続ける茜が
大きくため息をついた。
何?
そう思った途端、目の前に大久保さんが現れた。

「建築営業に行ったら食堂だろうって言われた」
「あ。はい」
「海外とばかりやり取りしてると昼の時間を忘れるな」
「・・・はぁ」
「明日の土曜日。デート出来ないかなって。誘いに来たんだけど」

―――っ!
スーツのズボンのポケットに手を入れて
爽やかそうに笑いながらあっさり言うけど。
ここ、食堂なんですけど。

みんな、聞き耳立ててるんですけど。

昨日の今日でこれは、困ります大久保さんっ!

「え。あの」

「今、俺イタリアがメインなんだけど。
取引先から、美術館の招待券もらったんだ。
ウフィツィ美術館展をやっているらしい。どうかな?と思って」

ここで、返事をしなきゃいけないんですか?

やっとのことで、口の中のモノを噛み下し、
ごっくんと飲み込んだ。




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