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悠久の恋の果てに
【ファンタジー 官能小説】

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「あの、大久保さん・・・でしたっけ?スミマセン。分からなくて」
少し困惑してそんな風に言えば

「いや。ごめん。俺の方こそ驚かせた」
なんて困った顔で笑いかけた。

「で。ナンパも良いんですが。
イタリアの方からの電話会議が始まります。
部に戻ってください」

笑いをこらえながら宇野さんが大久保さんを急かした。

「ごめん。また」

あ。っと電話会議の事を思い出したようで
出口に向かうところで、一歩足を踏み出して
また何かを思い出したように
私の方を振り返って、首から下げている社員証を手に持った。

「中野、美緒ちゃんね」

私の名前を読んで大久保さんはクスッと笑った。

そして顔を斜めに傾けて
私の耳元に顔を近づけると
「イタリア語でミオって『俺の』って意味なの知ってる?
君は、俺のだよ。覚えておいて」

そう言うと、「大久保さん早く!」と急かす宇野さんに着いて
食堂を出て行った。

なに・・・あれ・・・



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