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夜羽球の会
【調教 官能小説】

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撮影-1

 長年夢見た生の性交が一度で終わるはずはなかった。初めて味わう女体の心地よさを、少なくとも夜が明けるまではずっと楽しんでいたかった。加えて、相手がこれほど良い女なのだ。骨の髄まで犯し抜いて、自分のものにしてしまいたかった。しかし、全意識を佑香里の肉体に集中させるには、今いるこの空間は広すぎるように思われた。本当ならば間髪入れず、もう一度佑香里と交わりたいというのが本心であったが、タツミは仕方なく場所を変えようと思った。
 もう私服に着替えることが面倒で、バドミントンをしたときと同じ半袖半ズボンだけの格好になると、荷物を手にして体育館を後にした。体育館からタツミの下宿までのわずかな時間であっても佑香里と離れたくはなかったから、タツミは移動中もずっと佑香里の肩を抱き寄せながら歩いた。佑香里も身をゆだねるようにして、タツミに寄りかかりながら歩いた。

 体育館を出て、誰もいない深夜の道を移動する間に会話は一切なかった。タツミの部屋に入るときに佑香里が小さく「おじゃまします」とつぶやいただけだ。
 下宿に到着すると、他の何にも目をくれずにタツミは佑香里を寝室へ連れ込んだ。電気をつけることもなく、荷物は適当なところに投げ捨てて、乱暴に佑香里の服もすべて剥ぎ取った。自分もすぐに全裸になると、布団にバスタオルだけを広げてそこに佑香里を押し倒した。
 もう暗闇に目は慣れているため、動くのに不自由なことはない。佑香里の肉体の滑らかな輪郭もしっかり見えている。タツミはその上に覆いかぶさるようにして、佑香里に抱き付いた。

「佑香里……佑香里。柔らかいな、お前の身体は。ふわふわでむにむにしてて、マシュマロみたいだ」
「ご主人様も、ゴツゴツしてて男らしくて、とても素敵です……」
「佑香里」
 タツミは何も考えずに、ただ佑香里の名前を連呼した。全身に力を込めて、柔らかな肢体を締め付けた。
「ご主人様……」
 佑香里も名前を呼ばれるたびに胸がキュンとなる。雰囲気に呑まれて、頭が正常に働かない。脳の最も深い部分から生じる強烈な本能の波が、全身にあまねく浸潤していくようだ。こうなってしまっては、もう何も考えられなくなる。佑香里の心には、ただタツミに壊されたいという欲望だけが渦巻いていた。

「ご主人様……、私を、佑香里を支配してください……」
「ああ、当たり前だ。佑香里は俺の奴隷だからな。寝るのも食うのも、生きることから死ぬことまで、何から何まで俺が支配してやる」
「ご主人様ぁ……」
 つい最近初めて会ったばかりの後輩が、急激な速度で佑香里を満たしていく。恋愛感情とかそういうものではない。もっと低俗で、それでいて生命の核から湧き出るような、根源的な感情だった。
 人間というのは、元来孤独なものだ。どれだけ誰かとともに過ごそうと、それでも自分はその人であり得ない。自分というものが存在する限り、それは自分以外という絶対的な他者の存在も立証することに他ならない。そういう状況にあって、人は根源的に他者との融合を夢見るものなのだ。
 赤ん坊ならば母親を求めて泣きわめくだろうし、死を見据えた老人ならば神などに想い信仰をもつようになるだろう。それと同じように、佑香里もまたタツミと一体化し、飲み込まれ、消滅したいと願っていた。だから、身体が違い、意識が違い、心が違うというのなら、せめて意志をもってタツミのものになろうと考えた。タツミの思うままに肉体を動かし、その心に添い遂げたい。そう、佑香里は考えた。
「ご主人様……ご主人様……佑香里を、タツミ様だけの奴隷にしてください。もう何も他には望みません。今はただ、ご主人様に支配されてしまいたいんです……」



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