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好き…だぁーい好きなんだからっ!
【幼馴染 恋愛小説】

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生きる喜び-2

「寒くない?」
「ううんっ!めっちゃ寒い。」

相変わらずのジョーク、彼女らしさが見えて、やっと元通りになった感じがする。

「いやー、手袋持ってくれば良かったかなー。」
「……。」

そう言って寒そうに手の平をこする。

「あっ、ちょっと?」
「…こうすれば少しはマシになるんじゃない?」

杏の片手を僕のポケットに入れる、中ではお互いの手が握り合い。

「どう、かな?」
「暖かい…。」

頬を赤く染める彼女、きっと僕もそうだろう。


僕らはそのまま学校へ向かった、時より周囲の視線が気になるもうろたえる事なく、堂々とした。教室へ行くと、皆が暖かく出迎えてくれた、何だか幸福を実感する。美術部へ行くと加藤クンと伊藤サン、それと見たこともない部員が5名ほど…、僕が長らく留守にしている間、挫ける事なく、二人で頑張って来たんだな…。

「お帰りなさい、部長。」
「ただいま、加藤クン伊藤サン。」

その後僕は再び部長となった、部長代行の加藤クンは伊藤サンとも前々から話合い、戻ってきたら部長を降りると決めていたようで。

昼休みに、真雄と屋上へ行き、彼とも戻って来た挨拶をし。

「無事、ハッピーエンド…ってとこか。」
「真雄…。」

変わらない態度、そういや初めてだな、学校で会うのは。

「どんな災難が訪れたって、いずれかは去るもんだな。」
「でも、こうして元気になって学校に行けたのは他でもない君たちのお蔭だよ。」
「…へぇー、じゃーお礼に杏を俺にくれよ。」
「えっ?……それはダメだよっ!彼女は僕にとって。」
「アッハッハッハッハッァ!冗談だって、お前単純だな、可愛いぜ。」

ムム、人が悪い…、そんな感じもあるよな。

「忘れるな、お前と俺はライバル、いわば恋敵なんだからな。」
「そうかな?君には他に好きな人が出来たんでしょう?さっき杏から聞いた、それって元は恋敵って事じゃない?」
「それは……。」

何だって今更、そんな話を…。

「彼女の様子はどうなんだ?」
「…元気だよ、最もまだ後ろめたい感じはあるけど。」
「後ろめたい…ねぇ。」
「うん、今日も明るく元気にジョークを飛ばして笑ってたけど、あれは僕の望む笑顔じゃない。」
「ほぉ…。」

僕以上に、彼女は受け入れるのに時間が掛かるのだろう。

「ハッピーエンドって言うけど、まだだよ、まだ肝心な物が掛けてる。」
「絆…。」

そうだ、こうして僕が元気になって彼女と会えたのも、その為に。

「ホント、真剣なんだな…、たまげるよ。」
「真雄…。」
「その事で、もし何か悩んだりしたら、俺のとこへ来いよ、何時でも話を聞くぜ。」
「うん、ありがとう!」

気が付けば固い握手を交わしていた、恋敵から親友へ変わった瞬間だ。





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