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鍵盤に乗せたラブレター
【同性愛♂ 官能小説】

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思い込み-5

 勇輔は冬樹の腰に両手を回して抱きしめながら、口でゆっくりとその大きくなったものを咥え、舌や唇で刺激した。
 冬樹は慌てたように頭をもたげた。「ゆ、勇輔、止めて、って言ったら止めてよ」
 先端を舐めていた勇輔は低い声で言った。「わかってるよ」

「カウパーってちょっとしょっぱいんだな……」
 冬樹のペニスをフェラチオしているうちに、勇輔の中心にあるものも次第に大きさと硬さを復活させていった。
「勇輔、勇輔っ! 待って! やめて!」冬樹が叫んだ。
 勇輔はとっさに口を離した。
「ど、どうかしたか? 冬樹。イきそうだったか?」
 少し息を荒くしながら、冬樹は身体を起こし、勇輔を見つめた。勇輔は口元を手で拭った。「それとも、痛かったとか……」
 冬樹は首を横に振った。「ううん。そうじゃない。そうじゃなくて僕、なんか、とっても恥ずかしいよ。勇輔に咥えられるの、なんでか、とっても……」
「いいじゃねえか、さっきは俺がおまえに気持ちよくしてもらったんだから。今度は俺の番、ってことで」
 勇輔は冬樹を押し倒し、腰に手を回して再び彼の逞しいペニスに舌を這わせ始めた。
「ちょ、ちょっと待ってってば!」冬樹は焦った。
「何だよ、俺にもさせろよ、おまえばっかりずるいぞ」勇輔は口角泡を飛ばして主張した。
 冬樹は早口で言った。「せ、せっかくだからさ、お互いに咥えてみない?」
「お互いに?」
「うん」
 勇輔は顔を上げて手を打った。「おお! なるほどな、シックスナインてやつだな」
 冬樹は顔を赤くして頷いた。

 勇輔が仰向けになった。
「来いよ、冬樹」
「う、うん……」
 冬樹は緊張したように頭を勇輔の足の方に向けて、彼に覆い被さった。そして鋭く屹立したものに舌を這わせ始めた。
「あ……」勇輔は小さく喘いだ。そして冬樹のペニスを手で握った。「も、もうちょっと下がってくんねえか?」
「あ、うん」
 冬樹は身体をずらした。
 勇輔は首を大きくもたげて、冬樹のものを手で口に運んだ。そして先端を舐め始めた。
「んっ……」冬樹も呻いて、勇輔のそれに手を添え、顎を大きく上げて自分の口にそれを導いた。
 冬樹のペニスが勇輔の口に深く入り込むと、冬樹の口は勇輔を捉えることができなかった。
「ゆ、勇輔、と、届かない……」
 冬樹は身体をずらして、勇輔のものを深く咥え込んだ。
「あっ、外れちまった……」今度は勇輔が小さく叫んだ。


 二人は身体を起こし、抱き合って大笑いした。
「だめだよ、勇輔、身長差ありすぎ」
「だな。俺たちにゃ無理だな、これ」

 二人はまた並んでベッドに横になった。二人ともその肌はしっとりと汗ばんでいる。
 勇輔は冬樹の頭を撫でながら言った。「ケニーおっちゃんの言ったこと、今になってわかる」
「なんて言われたの?」
「長いこと付き合ってるうちに、俺たちならではの行為が見えてくる、AVなんか参考にすんな、って」
「さすがだね、ケニーさん」
「俺たちは俺たちなりのやり方で気持ちよくなれ、ってことだな」
 冬樹は恥ずかしげに言った。「こないだのプールでは、僕、とっても燃えた」
 勇輔はにっと笑った。「抱き合って、腹で挟んでイくって、あれか?」
「うん」
「俺もだ、冬樹」

 勇輔はいきなり身体を起こし、冬樹の脚を大きく開かせて覆い被さり、背中に腕を回して固く抱きしめながら、まるで男女のセックスの時のように腰を前後に動かし始めた。
「今日は俺が上だぞ」勇輔は身体を揺さぶりながら、喘ぎながら言った。
 冬樹はすでに息を荒くして喘いでいた。「ああ、勇輔、勇輔っ!」

 冬樹もその白く華奢な腕で勇輔の厚い胸板を力一杯抱きしめた。そして同じように身体を揺すった。
「ふ、冬樹っ!」勇輔は一声、愛しい人の名を呼ぶと、その唇を自分の口で覆い、舌を中に差し入れながら彼のそれと絡み合わせた。
 冬樹は勇輔の舌を歯で挟み、拘束した。
 んん、んんっ!

 二人が同時に呻いて、同時にお互いの身体を締め付けた途端、二人の腹に挟み込まれ、絡み合っていたペニスがビクビクと脈動し始め、身体の中から湧き上がった熱いマグマが勢いよく噴き出し始めた。

 冬樹は口を離して思わず顎を上げた。「あっ、あっ! ゆ、勇輔っ! 出てるっ!」
「うあああーっ! 冬樹っ、冬樹っ! 俺もっ!」


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