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痴漢専用車両へようこそ
【痴漢/痴女 官能小説】

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タマ潰し優子 -5

優子は腹が立って、情けなくて、感情の昂るままに全身を震わせるしか無かった。

しばらく青筋を立てながら、目を瞑ってブルブル震えていた優子だったが、突然カッと目を見開いたかと思うと、パソコンのマイクに向かって怒鳴り声を上げた。

「陽子おおおおお!このボケ、出てこんかいいいいい!」

優子の怒りの形相を見たプレイヤー達は、そそくさと、ネットの中から逃げていった。会員がサイトに入っていたら、その者の名前が画面の端に写る。その名前が次々に消えていった。

プレイヤー達が次々とサイトからオチる中で、1人だけ名前が残った。

【各務陽子】

優子はその名前を叩きつけるようにクリックした。画像が切り替わり、陽子のトロンとした喘ぎ顔のアップが画面に現れた。

『はぁ、はぁ、はぁ、ゆ、優子ちゃん…』

「うっ…」

明らかに自慰行為真っ最中の表情に、優子は一瞬戸惑ったが、イチイチそれでたじろいでいたら、陽子の相手は務まらない。

気を取り直した優子が、画面に向かって怒鳴り声を上げようと息を吸い込んだ時に、陽子はタイミングを計ったように、カメラから女体を引いて上半身を映した。

「あっ!」

画面に映る陽子見た優子は、驚きの余りに怒鳴るのを忘れてしまった。しかし、陽子が気持ち良さそうに喘ぐ姿を見ている内に、更なる怒りが込み上げてきた。

「そ、それってあたしのでしょっ!どうして陽子が持ってるんだよ!」

「はあん、もうあたしのものよ。あっ、あっ、ピクピクして…、気持ちいいのお、はあああん」

「てめえ」

画像のねつ造も許せなかったが、これはそれ以上に許せない事だった。

優子がスタジオから持ち帰った乳首クリップ。『特別車両』で身も心も満足しきった優子は、その存在をすっかりと忘れていた。

しかし、痛みの癒え具合を確かめるために、乳首を摘まんだ時に、ふと乳首クリップの事を思いだした。

あれって、どこに行ったんだろう?

それからの優子は、その行方が気になって仕方が無かったのだ。多分、手島の運転する車に置いたままだと思った優子は、チャットルームで手島に聞こうと思ったが、皆の前でそんな事は聞けないままだった。

恥ずかしさを堪えて今日こそ聞こうと思っていた矢先なのに、その自分の道具を使って、憎い陽子が喘いでいる。これは優子にとっては確かに許せない。


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