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こだわり
【フェチ/マニア 官能小説】

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バツイチ-1

岡田透はパチンコ店で待ち合わせをした。
(俺も前はムキになって打ってたんだよなぁ)
そんなことた。いながら、スロット台を適当に選んでに座った。「ついた。打って待ってる。275番台」とサイトのメールを使って連絡した。
「……三千円で当たったな」
岡田透はパチンコやスロットにもう興味がなかった。
勝っても儲かった気がしないのだ。
十五分後、下皿からメダルかあふれかけていたので箱に移して当たりを消化したところで「岡田さん?」と隣の台に座った女性に声をかけられた。

「まだ当たりそうなのにやめちゃうの?」
岡田透はスロット台の下皿に煙草を置いてメダルをレシートに交換して、景品交換まで済ませて戻った。
岡田透は一万円札をサンドにいれて三千円で当てたので、待ち合わせした女性に「残りの七千円で当たると思うなら打っていいよ。俺、これ交換してくるよ」と残金で遊ばせてみた。

結果はバケを当てたが、そのあとは全部のませた。
「やめ時ってむずかしいね。ごめんなさい」
「別にいいよ、いちおう勝ったから」
岡田透はパチンコ店内の休憩スペースで、煙草を消して、缶コーヒーを飲んで椅子から立ち上がった。

林 由美(ハヤシ ユミ)の運転する軽自動車の助手席に岡田透は乗り込んだ。
「とりあえず、なにか食べましょう」
岡田透は由美の体つきや横顔をちら見してから「そうだね」とうなずいた。

由美はそのまま、郊外にあるラブホテルの駐車場に車を入れた。
「ルームサービスでお酒もあるけど、飲む?」
そう言うと車から降りて、岡田透の手を握った。ホテルの部屋までちょっとこわばった笑顔で。

「ああ、今日は負けちゃった」
「何万ぐらい?」
「内緒。いけると思ったんだけどねー」
午後からパチンコを打っていたらしい。

由美は出会い系サイトのブログでパチンコで勝ったり負けたりしているのを書いている。
「岡田さんはよく打つの?」
「あまり。前は、かなりはまってたけど」
「スロットの打ってる感じとか、目押しもバッチリだし、よく打つ感じだったから」
少し離れた遊戯台で岡田透を見ていたらしい。

由美はルームサービスでビールとオムライスを頼んたので、岡田透もオムライスを頼んだ。
朝、弥生の部屋でトーストを食べて、昼食を食べてなかった。インターネットカフェで今夜の相手を探しながら、のんびりしていた。由美と夜九時すぎに待ち合わせの約束をしてから、そのまま仮眠していた。

「ここのオムライスおいしいでしょ?」
「冷凍食品とかじゃない感じだね」
「どっかで調理してるのか、近くのお店とかで作ってるのかもね」
由美はビールをグイッと飲んだ。

「岡田さん、お酒あんまりの飲まないんだねー」
「酒、俺は苦手なんだよ」
「そんなふうに見えないけどなぁ」

いいペースで由美は飲んで顔が赤らんでいる。すぐに運転して帰る気はないようだ。
「ねぇ、煙草一本ちょうだい。飲んだときだけ煙草、喫いたくなるんだよね」
岡田透は由美が煙草をくわえると火をつけてやった。
「ふぅ、なんかいい気分になってきちゃった」
由美がそういうと岡田透の手をまた握ってきた。

「ん……」
岡田透が軽いキスをすると、すぐに由美がキスを返してきた。チュッ、チュッとキスの音がする。
「ふふっ、なんかいいね」
由美は笑顔で岡田透の腕に抱きついてきた。
腕に由美の胸の感触がある。

由美は部屋でお金をくれと言い出さない。
いちおう別2でゴムありで、ということになっているので、岡田は「金、渡しておきたいんだけど」と言い出してみた。

「……三万円じゃダメかなぁ、負けちゃったから」
「しかたないな」
「岡田さん、今、高いって思ったでしょー。私、若くないし、普通な感じだし」
「いくら負けたの?」
「六万円使ってやっと当てたのに、三回で連チャン止まっちゃったんだよね」

岡田透は挿入してピストンすると破ける小さい切れこみ入りのコンドームを持参している。
使うことに決めた。

「今回だけ、特別に六万円出してやるよ」
「えっ、本当に。んー、じゃあ、ホテル代は私が払うよ。なんか悪いし」
そういいながら、岡田透に三万円と言い出した時の気まずそうだった表情は消えて、さっぱりとした明るい笑顔になった。

六万円を手渡された由美は、これから岡田透が中出しするつもりだと知らない。
「お風呂、準備してくるね」
岡田透はホテルのサービスで置かれたコンドームと改造欠陥コンドームをすりかえた。

「岡田さんって風俗とか行くの?」
「行かないな」
最近は、という話である。大金が転がりこんできて飽きるほと行った。そして本当に飽きた。
「キャバクラとかもお酒が苦手なら行かないよね」
「行ったこともないな」
金を出せば援交目的の女たちをいくらでも抱ける。
キャバクラでキャバ嬢をナンパする必要はない。
「結婚は?」
「してない。独身だ」
「結婚してみたいと思う?」
「してほしいって相手がいれば考える」
頭の中にチラッと弥生の顔や巨乳が浮かんだ。まだこの頃は綾には出合っていない。

(ケチじゃないみたいだし、年も近そうだし、この人ならいいかも)
由美は一ヶ月前に、つき合っていた五歳年下のセフレを振ったばかりなのである。
パチンコ店でナンパされた。離婚して一年して気持ちが落ち着いてきた頃だった。

岡田透と今、来ている部屋で年下のセフレと泊まったこともある。
年下のセフレの男は結婚していた。
由美はしばらく結婚するつもりはなかったから、彼氏というよりセフレでもよかった。

年下のセフレは顔もそれなりによかった。
体つきは何かスポーツをしていたらしくいい体つきをしていた。
元旦那が髪が薄くなった腹の突き出た肥満体型だったので、由美は年下のセフレが気に入っていた。


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