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こだわり
【フェチ/マニア 官能小説】

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家出娘-2

(綾ちゃん、もしかしてオナニーしてるの?)
岡田が声に気づいて腰を動かすのを止めた。
弥生の手を離して、岡田がぺニスを抜こうとしているとわかった。
弥生は岡田の手首をぎゅっとつかんだ。

(ここまでやっておいて、やめるなってことか)
岡田は弥生に上からかぶさるように密着して、弥生にひそひそと囁いた。
弥生はそれを聞いてうなづいた。

リビングと寝室はふすまで仕切られている。
寝室の明かりは消されているが、リビングは明るい。
わずかだが、ふすまが開いている。

(二人ともエッチすぎ。もう、あんなの見せつけられたら、我慢できない)
綾は寝室でベットからそっと降りて、床に座り込んでいる下着の中に手を入れて、くちゅくちゅとわれ目やクリトリスを弄って、はぁ、はぁ、はぁと熱い息を吐いていた。

「岡田さん、電気消して……」
「恥ずかしがることないだろう」

岡田が立ち上がり照明をリモコンで薄暗くする。
(あ、見えなくなっちゃった)
綾がそれでもなんとか目をこらせば見えないかと覗き込んだ。

パンッ、と勢いをつけて弥生がふすまを開く。
同時に岡田がリビングの照明を全灯した。

「あ、ああ……きゃああぁっ!」

綾の目の前には、豊満な胸を隠しながら微笑しつつも羞じらいながら立っている弥生。
その背後でリモコンを持って立っている岡田が「おまえなー」と言って腕を組んでいた。

「覗くなら、見せて下さいってちゃんと言わないとダメだろっ!」
(岡田さん、そうじゃないと思うけど……)
弥生は思わず笑いそうになってしまう。
(えっと、怒ったふりするんだっけ)

寝室は和室で、綾の前に弥生がバスタオルだけを巻いた姿で正座している。
岡田透はパンツ一枚で弥生の背後で腕を組んで説教中である。

「……ごめんなさい」
綾がうつむいて言ったあと、ちらっと弥生の顔をたすけてというようなすがるような目で見た。
(綾ちゃん、かわいすぎる)
弥生は岡田透に「もう許してあげたら?」と声をかけてみた。

「……弥生がそう言うならしょうがないな。綾、これが最後の質問だ。正直に答えたら許すことにする」
岡田はしつこくなんで覗いてたのか、から、なんでどうしてと質問してと質問して綾が答えが返事に困るまで質問責めにしていた。
綾がぱっと顔を上げて岡田透の顔を見つめた。
これで説教から解放されると期待しているのが、弥生にも、すぐにわかった。

「綾、お前、覗きながらオナニーしてたんだな?」

(そこが一番大事なんですか、岡田さん)
(そうきたかー、うぅっ、恥ずかしいよ)
弥生と綾が顔を見合わせた。

「どうなんだ?」
「……してました。すいません」

綾が開き直って、あっさりと言い切った。
すると、岡田透があっさりて笑顔になる。
困惑した弥生と綾が再び顔を見合わせた。

「なあ綾、オナニーするぐらいなら、俺に抱かれてくれないか?」
岡田透がそう言ってしゃがむと綾の頭を撫でた。
「でも、十八歳以上になってからだ。その約束をするなら、十八歳以上になるまでは俺が、お前のパトロンになってやる」

さらに弥生に岡田透が言った。
「しばらく綾と一緒に暮らしてくれないか。俺以外の男にこいつがだまされたら大変だからな。二人の生活費は俺が援助するから、頼む」
「わかった。でも綾ちゃんが良ければだけどね」
弥生がにこっと笑って綾を見つめた。

「なあ、綾。お前、家出して苦労したんだろ。そして援交することにした。そうだな?」
綾がうなずいた。
「俺は、親に虐待されたり、レイプされたことはないから綾の苦労を想像することしかできないけど、話を聞いて、綾が落ち着いて暮らす時間を、少しの間だけ作ってやりたいと思ったんだ。偽善かもしれないけど
な……」
岡田透がそう言うのを聞いて、綾はなぜか目頭が熱くなりぽろぽろと涙がこぼれてきて止まらなくなった。

(やばい、会ったばっかりの援交するようなおじさんのくせに……)
弥生が抱きしめると綾は声を上げて泣き出した。

(ずっと本当は泣きたかったんだろうな)
岡田透は綾の泣きじゃくるのを見て、つられて泣きそうになり、弥生と綾のいる寝室から離れてキッチンで煙草を喫った。

この時の綾は十七歳。岡田透とセックスしたのは十九歳になった誕生日。それまで岡田透は綾にキスまでしかしなかった。

綾が十八歳になると髪型をロングヘアーからショートカットに変えた。
「おかしくないかなぁ」
岡田透は綾の細い首の線やうなじのあたりや小顔の感じにドキッとした。
「なんかいい」
ロングヘアーよりも大人っぽく見える。

(なんか気に入ってくれたみたい)
綾が岡田透の表情を見て、ニコッと笑う。
弥生は綾を妹のように思えていた。

岡田透が弥生の部屋に泊まりにきて、リビングにあるソファーで寝ていた。
寝室の和室にあったシングルベットは処分して、弥生と綾は二人で和室にふとんを並べて寝ている。

「岡田さん、そこで寝てると風邪ひくよ」
綾が軽く揺さぶって起こそうとした。
「あっ……」
岡田透は寝ぼけて弥生だと思い抱きついた。
綾は華奢な体つきをしている。
綾が岡田透の腕の中でどきどきしていた。
そして、岡田透の唇にそっと自分の唇を重ねた。

(キス、しちゃった)
綾は岡田透が目をさまさないようにゆっくりと身を起こして、指先で自分の唇をさわってみた。
まだキスの感触が残っている気がした。

寝室に綾が戻っていくと、岡田透は目を開いた。綾のぎこちないキスの感触や、華奢で力を入れたら壊れてしまいそうな体に抱きついた感触に股間が勃起してしまったので苦笑した。

「岡田さん。学校いってきます!」
綾が制服姿で出かけていくうしろ姿を岡田透は見ながら、インスタントコーヒーを飲んだ。


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