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アラフォー由美子の初体験
【その他 官能小説】

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アラフォー由美子の初体験-3

3.
 由美子の頭にいささかの不安がよぎる。これはと思う男に巡り合えないまま、何度も誘惑に耐えて来た。
(好きでもない男に、何も痛い思いをして破瓜されたくない)
が、年を考えると焦りが出る。高年初交は、問題が多いと聞く。破瓜されたくなるような、そんな男が早く現れないか。

 由美子は、自分の性器には自信があった。大陰唇の豊かな膨らみ、小陰唇のふくよかな厚み、お小根の出具合、内外の色具合、上等の神戸牛ロースにも負けない空割れの色などは、自分でも舐めてみたいと思うほどだった。

 自動的に上下を繰り替えかえす指先に、括約筋がヒクヒクと反応する。
(ああぁ~とても好い)

 指先が烈しく穴の縁を攻める。
(いっそ入れてしまいたい)
 由美子は、激しい挿入の欲望を覚えた。今まで、穴に指を入れたことは無かった。

 由美子は股間に激しい昂りを感じた。小腹の奥に、軽い鈍痛が走り、腰を捩る。
(子宮が動いているわ)

 指先の動きが激しさを増す。由美子の腕が、腹の上の枕を抱きしめる。
(博さん、処女膜は・・処女膜はあなたにあげる・・それまでは・・・)
 指先を膣口から放すと、性器をスッポリ手のひらに握り締めた。
(凄いっ)

 由美子は続く言葉を飲み込むと、枕に腰を押し付けてのけ反った。
(ああぁっ、来る来る。オルガスムが来る)
 
 今までに経験した事のない、激しい疼きが身体を駆け巡る。由美子の意識は、博の微笑みに吸い込まれる様に、遠のいて行く。
「博さん、あなたに入れて欲しい。あなたに破瓜されたいわ」


4.
「秋山さんっていい方ねぇ。あんな人がお前のお婿さんだったら、お前も幸せなのにねぇ」
「止してよお母さん、いつもそうなんだから。これはと思う人には、もうちゃんと奥さんがいるの。不倫でもしろって言うの」

 由美子は、母の耀子と並んで、デービッドの運転する車の座席に座っていた。
 母を連れてシドニー旅行に来た小野田由美子は、母の話し相手にと紹介された秋山博の家を訪れた帰りだ。

「だってお前、さっぱり結婚する気がないんだから」
「したくない訳じゃないのよ。相手がいないのよ」
「キャリアウーマンもいいけど。もう39よ。結婚しないんならせめて子供だけでも生んだらどう。未だ生理あるんでしょう」

「不倫の次は、父無し子を生めって言うの。大変な親ね」
「今日お目に掛かった、秋山さんなんかどう。あの方まだ子種があるかしら」
「61歳って言ってらしたけど、お元気だから・・あら嫌だ」

「さっきお前と話しているのを見て、とても楽しそうだたわ。ついこんな人が
お前のお相手だったらなんて思って…・」

 由美子は、すっかり母に腹の底を見透かされた思いがした。東京で会って以来、孤閨のオナニー相手は博が定番になってしまって、今では他人のような気がしない。
(親子って、同じ事を考えるのかしら)

 生活に困る訳では無し、シングルマザーがそれほど珍しくなくなった作今、決心さえすればそれは可能な話しだ。母がその気でいるなら、都合がいい。やってみようかしら。漠然とした思いが、急速に現実味を増して、由美子の頭に広がった。


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