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アラフォー由美子の初体験
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アラフォー由美子の初体験-10

12.
 股間に痛みを感じて、意識が戻りました。反射的に腰を引いて、逃れる様に身体をせり上げます。
「ゆみこ、由美子、ユミコ、ああ~~ァ、ゆみこォ〜ィィッ」
 博さんの声が、耳元で喘いでいます。

 上に博さんが重なって、肩を押さえています。
(挿入しているんだ)
 私は、事態を理解しました。

「由美子、君を愛している、死ぬほど好きだ、一寸痛いかもしれないけれど、心配しないで、僕を信じて」
 私は、頬付けをしている博さんに、頷いて合図をしました。
(ああ、マリアさま、お守りください)

 カトリック信者でもないのに、なぜか、幼いキリストを抱いたマリアの姿が、脳裏に浮かびました。愛する人の矛先を、痛みに耐えて受け入れる悦びが、殉教したキリストにダブったのかもしれません。

 そして、愛の滴が、私の胎内で命を芽生えるかもしれない。
(赤ちゃんが出来たら・・)
 幼子を抱いた私の姿が、マリア像と重なります。

(赤ちゃんができたら、立派に育てます。だからマリアさま、お守りください)
 肩を押さえる博さんの手が、緊張します。

 私は身体の力を抜いて、入りやすいように股を広げました。
 さっき飲んだワインとジントニックが効いてきて、気分は上々。

 膣口に圧力が加わって、鈍痛が増してきます。
 逃げると余計に痛くなると、何かの本で読んだ気がします・。

 私は思い切って、博さんのペニスに向って、股間をせり上げました。
ビッ
 刺すような痛みが、走りました。

 博さんの腰が、二度三度、四度と、波の様に押し寄せます。
ビッ、ビッ、ビッ
 その度に、痛みが走ります。腰や股の筋肉が、震え、緊張しそうになります。
「博さん、愛してるわ、愛してるのよ」

 私は、肩、腕、腰の力を抜いて、博さんの腰の動きに合わせて、迎え腰をせり上げます。


13.
「由美子さん、もう大丈夫だよ」
 博さんの腰の動きが、止まりました。

 股間が膨らんで、股の間に博さんの腰が収まっています。
 博さんの腕が私の肩を抱えて、乳房の上に胸の筋肉が被さっています。
(入ったんだわ)

 私の恥骨に、博さんの恥骨が当っています。
「入ったの」
「うん、僕たちは結ばれたよ」

「ありがとう」
 何か変な返事だなと思いましたが、ほかに言葉が思い当たりません。
 涙が溢れて来ました。

「由美子さん、愛してるよ、君はなんて可愛いんだ」
「私もよ、愛してるわ」
 博さんが身体を震わせています。

 挿入が止まったので、あまり痛みは感じません。股の間に物が挟まって、腫れぼったい感じがします。あんなに太くて長いものが入った割には、膣の中は不思議な程無感覚で、あっけない気さえします。ジントニックが効いているのかも知れません。

 博さんの腰が揺れて、クリトリスがくじられると、痛痒く切ない疼きが恥骨の周りに広がります。
 
 不安に思っていた高年破瓜がことなく済んで、お腹の上の博さんのお尻の筋肉に手を廻して抱えるとホットします。処女喪失の感傷よりも、漸く人並みの女になって、今日から始まる博さんとの愛の営みへの期待で、胸が膨らんできます。

 コリコリと、微かにくじられるお小根から、ジュンジュンと疼きが小腹に流れます。



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