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逃亡
【その他 官能小説】

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逃亡-24

「まず、亀頭の部分を丁寧に舐めるんだ。」
 赤黒いキノコの様に傘を開いて大きく膨らみ、粘膜がテラテラと光っている。先端の鈴口からは既に体液が滲み出していた。
 瑞紀はためらいつつも、小粒の真珠のような歯の間から、艶やかなピンクの舌を差し出し、黒光りする亀頭を恐る恐るひと舐めした。肉茎が指の中でピクン、ピクンと跳ねる。豊潤な唾液を唇に乗せて亀頭部にたっぷりとまぶし、エラの張った雁首の隅々まで舐めさせられた。肉棒がさらに充血して、大きく膨らんでいく。
「竿の部分もな。」
 緋村の命令に応えて、唾液でキラキラ光る舌先で胴の部分を舐め始めた。太ミミズがのた打っているような血管を膨張させ、下腹を打たんばかりにそそり立つ太棹の裏筋へとねっとりと舌を走らせ、根本から全体をペロリ、ペロリと舐めさすっていく。
「なかなか上手くなってきたじゃないか。」
 緋村は気持ちよさそうに目を細めた。瑞紀はポウッと頬を上気させ、瞳を閉ざしている。
「どうかね、お嬢さん。おいしそうに舐めてるだろう?」
 美咲は息を殺して、肉棒を舐める瑞紀の様子を見つめていた。ひとりでに顔が火照ってくる。緋村に声をかけられても、「えっ…、あっ…」と意味にならない言葉しか出てこない。
 もともと緋村の言葉は、美咲が見ていることを瑞紀に意識させるためのものだったのかもしれない。屈辱的な奉仕をしている姿を見られている惨めさが胸に迫ってきて、瑞紀の閉じた睫毛の間から光る滴が一筋こぼれ出る。
「そろそろ口にくわえて、おしゃぶりしろ。」
 しかし、緋村の命令は容赦ない。心の葛藤を振り切るように、瑞紀は口を開き、唾液にまみれた肉茎に唇をかぶせていく。
「いいか。奥まで呑み込んで、唇でしごけ…」
 瑞紀は肉棒を口腔に深々と呑み込み、唇を絡めてゆっくりとしごきあげていった。緋村が深い唸り声をあげる。
「そうだ。口がオ××コになったつもりで、しごくんだぞ。」
 緋村の言葉を機に、瑞紀はいっそう激しく顔を振りはじめた。
 男の股間に顔を埋め、一心不乱に肉棒を頬張っていた瑞紀だが、やがて顎が痺れてきた。それを見計らって緋村が言う。
「よし、手を放せ。」
 緋村は、瑞紀の指を退かせておいて、両手で美しい黒髪を乱暴に鷲掴みにする。可憐な唇を筋立った怒張がズブズブと犯していく。
「うぐっ…」
 肉棒が咽の奥まで入って吐き気を感じ、瑞紀はくぐもった声をあげた。眉根を寄せた切なげな顔が、緋村の嗜虐欲を一層かき立てる。
 緋村は腰を前後に打ち振りはじめた。すっかり充血し、青紫から赤紫に変色した怒張が、グイグイと口腔を犯していく。
「ほらほら、自分でもちゃんとしゃぶれ!」
 緋村は腰のピストンを早めていく。そして、もっとしごけとばかり瑞紀の顔を揺さぶった。
 自分が強制的にフェラチオをさせられているような気がして、美咲は口を半開きにしたまま、可愛らしい顔を歪めていた。しかし、どうしても目の前で繰り広げられている光景にから目を逸らすことができない。
「出すぞ!」
 緋村が腰を激しく打ち振った。桜色の唇から唾液でベトベトになった一物が出たり入ったりする眺めが、いっそう男の官能を刺激する。
「うむ、うむむっ…」
 口の中に精液を流し込まれそうな気配に、瑞紀は不安げに瞳を開き、頭を振った。
「おおっ!」
 緋村が咆哮した。同時に口のなかの肉塊が爆発した。
「う、うー!」
 喉に打ち込まれるドロリとした液体から逃れようと、瑞紀は首を振る。しかし、緋村は瑞紀の頭をしっかりとおさえたまま、小便をする時のようにブルッと身震いして、彼女の口の中に最後の一滴まで精液を噴射した。ドロリとした液体が瑞紀の口の中に溜まっていく。
 放出を終えた緋村が肉棒を抜いた。瑞紀の口から白い糸を引いたように精液が垂れている。
「ゴックンするんだ。一滴でもこぼしたら、やり直しだからな。」
 緋村が恫喝すると、瑞紀は気持ち悪さを堪えて、口の中一杯に貯まった精液を飲み込んでいった。一部が気管に入ったのか、全て飲んだ後、ゴホゴホと苦しそうにむせている。


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