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乙女☆大作戦
【女性向け 官能小説】

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-3

「とりあえず、今の時期は経理は割と暇な時期らしい。
明日の6時にエントランスで橋本さんを捕まえて強引に飲みに行こうぜ」
「分かった!」

そんな取り決めをした翌日
6時前からエントランスを出て柱の陰に山崎と2人で隠れて
橋本さんを待ち伏せした。

でも、私は受付だから毎日5時の定時で上がるけど
経管の山崎は6時なんかに仕事が上がれるはずがない。

なんで、コイツ、ここにいられるんだろう。

「おい。来たぞ。お前、声かけろよ」
「え!無理だよ」
「はぁ?待ち伏せした意味ないだろうが!」
「あんた、声かけてきてよ」
「なんで俺が?受付の美咲ちゃんと飲みに行きませんか?って?」
「美咲ちゃんって言うな!男のあんたが声をかける方が自然でしょうが!」
「面識ないんだから、男でも不自然だろうがよ!」
「協力してくれるんでしょう!」
「・・・・分かったよ」

そんなこんなで、言い争いをしている間に私たちの前を
通り過ぎた橋本さんを山崎が追いかけた。

「橋本さん!」
橋本さんは、え?という顔をして振り向いて山崎を待った。

「経管の山崎です。スミマセン。
ちょっと経費の清算のことで分からない事があるんですが
同期の経理部の永田に聞いたら橋本さんが詳しく知ってるって言うので。
就業後ですが、申し訳ないです。
俺、明日から出張で。よかったら飲みながらでもお願いできますか?」

上手い・・・・
さすが経営管理。悪知恵が働くと言うか、頭の回転が速い。
そんな無理なお願いにも橋本さんは穏やかに「いいですよ」と
引き受けてくれた。




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