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乙女☆大作戦
【女性向け 官能小説】

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そんな事を柱の陰から見ていると
「おい!井上じゃん」
と、わざとらしく私に声をかけたので私もおずおずと出て行く。

「偶然。今から経理の橋本さんと飲みに行くんだけど、お前もどう?」
「え・・・あ。ご一緒していいですか?」
「もちろんどうぞ」

そんな経緯で私たちは3人で居酒屋に行くことになった。

隣で小さくため息をついて
疲れた感じにネクタイを緩めている山崎に
大きな感謝をしてにっこり笑えば
山崎はポンポンと私の頭を軽く叩いた。

「頑張れ」
そう言ってくれているようで俄然やる気になったのだけど―――


「お前!いい加減にしろよ!」

1時間ほど居酒屋にいて、橋本さんが
「これで説明はすみましたので、僕はお先に」と
席を立ち、二人が止める暇もなく
自分の分の会計を済ませて帰ってしまった。

その後の、山崎の怒号だ。

「・・・・」
「話しを自分でつなげろよ!」
「・・・・」
「何かあった時のためにメアドいいですか?って聞いたのも俺だぞ?」
「うん」

始めそう言った山崎に橋本さんは
「会社の社内メールで送ってくれれば構わないよ」
と、言ったのだが、山崎が
「スミマセン。海外に行って時差がある時に
日本の夜に聞きたい事があったら連絡したいので。
ご迷惑はかけません」と
食い下がったのだ。

「お前、橋本さんとどうにかなろうって意志あんの?」
「あるけど・・・」
「なんだよ?」

「あの人、つまらないんだもん」





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