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good communication
【若奥さん 官能小説】

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よみがえる“女としての悦び”-3

でも、こういう作品はエロがメイン。


展開が単純でも、細かい所で矛盾があっても、エロが全てをかき消してくれる。


案の定、夫はくるりと振り返ってえみるをギュッと抱き締めると、


『決まってるだろ、えみるだよ』


と、そのまま彼女にキスをしながらベッドに押し倒した。


あーあ、鍋に火をかけっぱなしなのに……と、突っ込みたくても突っ込めないのがエロ作品なんだろう。


冷めた目で見られてると知らない二人は画面の向こうで少しずつコトを始めた。


『んん……』


ベッドに寝かされたえみるの長い髪がふわりとシーツに広がる。


夫はそんなえみるの髪の毛を梳きながら、何度も何度もキスを繰り返していた。


「やっと始まった」


ようやく見せ場に入った所で、私はやれやれ、と息を吐いた。


正直、セックスだけを観たいのなら、こんな学芸会みたいな寸劇なんていらないでしょ、と思う。


輝くんは何がよくて、こういうジャンルを好むのか、やっぱり理解出来ないまま、私はデスクに頬杖をついた。


『んっ……』


キスをしては、見つめ合い。見つめ合ってはキスをして。


さすがにこちらを本業にしているだけあって、エロについての演技はリアルだ。


頬に、髪に、首筋に。壊れ物に触れるみたいな優しいキスを繰り返す夫は、えみるの胸に手を伸ばす。


BGMも何もない空間には、サッと衣擦れの音と、今はまだ控えめなえみるの吐息だけが、静かに響く。


やがて、衣擦れの音とともに、フリフリエプロンが優しく取り払われ、ゴツい指がえみるのブラウスのボタンに手をかけていった。


『ああ……あなた……』


日焼けした夫の指と、露になっていくえみるの白い肌が対照的で、不思議と男と女を感じて、思わず喉が鳴る。


一つ一つ外れていくボタンから覗くのは、純白のブラジャー。


そこからはち切れそうに実った胸を、夫がなで回す度に形が歪む。


『ああん……』


控えめな喘ぎを漏らすえみるに、夫はいとおしそうにまたキスを落とす。




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