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good communication
【若奥さん 官能小説】

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私、幸せです。-1

スイッチが入るきっかけなんて、ホントに些細なもんで。


まさか自分がこんなにも淫らな女だったなんて、夢にも思わなかった――。








鼻唄混じりで掃除機をかける、爽やかな初夏の午前中。


一人娘の瑠璃(るり)が幼稚園に行ってる間が、家事の勝負どころなのだ。


掃除、洗濯、夕食の下ごしらえ……。


そんなルーチンワークを繰り返す私。


結婚6年目ともなれば、手際こそよくなれど、中だるみも出てくる。


それでも、平凡だけど穏やかな毎日を送れることに、幸せを噛み締めることができるのは、彼のおかげだろう。


そう思いながら、リビングの出窓に飾ってあるフォトフレームに視線を写す。


そこには、まだ若かりしころのウェディングドレス姿と白タキシードを着て、にっこり微笑む男女の姿があった。


旦那の小野寺輝政(おのでらてるまさ)は、市役所に勤める、33歳。


すこぶるイケメン! って言えたらいいんだけど、ごくごく普通のおじさんだ。


でも、優しいし、真面目だし、何よりも家族を大切にしてくれる。


そんな輝くんが夫で、私はなんて幸せなんだろうって思う。


イケメンで、浮気や不倫の心配をするより、刺激はなくとも幸せに暮らせるフツメンが、私にはぴったりなのだ。







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