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夜羽球の会
【調教 官能小説】

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入会-1

2 入会

 23時30分。タツミはようやく舞い上がっていた頭が冷えてきて、目の前の景色をはっきりと意識することができた。
 ゆっくりとあたりを見回してみる。だだっ広い体育館。自分の立つバドミントンコートの周りには、あの日飲み会にいた先輩たちがニヤニヤと笑って手を叩いている。コートのそばに設置されたスコアボードには、21対5と書かれている。ネットをはさんで反対側のコートには、少し羽の欠けたシャトルが転がっている。そして、その少し奥には、悔しそうに顔をしかめているあの女の先輩が座り込んでいる。

 ようやく体育館に入ってからのことが認識され始めた。22時50分に体育館に入ったタツミは、本当にあの女の先輩がそこにいて、バドミントンをする準備がされていたのだ。
 そこからはもう、挨拶をする間もなく会の先輩たちによってタツミも準備をさせられて、気が付くとコートで試合が始まっていた。
 試合後のスコアはタツミの圧勝であったことを証明している。周りの先輩たちも自分の近くに寄って来て、さすがインターハイだとか、これで言いなりだぞだとか、いろいろなことを言ってきた。荒げていた息を整えながら、小さくハイと返事をすると、他の先輩たちの間を割って会長が寄ってきた。

「さぁ、それじゃあタツミ君、夜羽球の会に入会するかどうかを教えてくれるかい」
 会長のメガネが体育館の電灯を反射してまぶしかった。
「はい、入会します」
 ようやく笑みを浮かべてタツミがそう言うと、先輩たちは大きな歓声と拍手をもってタツミの入会を歓迎してくれた。先輩たちの間から、床に座り込みながらハァハァと呼吸を乱しながら拍手をする女の先輩の姿がちらりと視界に入ってきた。





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