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花の咲くころ
【女性向け 官能小説】

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次の日、目が覚めると駿ちゃんはあたしの髪を撫でていた。
恥ずかしくなって布団にもぐってそっと目だけ出して駿ちゃんを見ると
クスクス笑ってる。

あたし経験値ないんだから・・・・

「花。買い物に行こうか」
「うん・・・」

「昨日、俺の会社の近くで野口にあったんだろ?買い物したの?」
「ううん。映画を見ようと思ったんだけど」
「見てないの?」

混んでて。と嘘をついた。
会える事を期待して。
早く仕事が終わったから会えるよってメールを期待してたのに
それがダメになって落ち込んで帰ってきたとは言えなかった。

「じゃぁ、一緒に見に行こう」

思わぬデートっぽい申し出にドキドキする。
わ!駿ちゃんと映画久しぶり!

前はよく行ったけど。
それは2人で、じゃなくて駿ちゃんと夢ちゃんのデートに付いて行ったにすぎない。

「いいの?すぐに支度する!」

あたしは布団から飛び出してこの前夢ちゃんにもらった新作のワンピを着た。

支度が終わって玄関で靴を履いている時に
駿ちゃんがじっとあたしを見るから
「何?」
と聞いたら
「やっぱ悔しいけど、夢が選んだワンピはよく似合ってる」
「夢ちゃんセンスいいんだよね〜」
夢ちゃんは自分の会社のブランドの新作の中から
あたしに似合うものを知ってて買ってくれる。
夢ちゃんがくれる服はいつも皆に褒められる。

「夢も買ってやりがいがあるな。でも。これからはそれ、俺の役目だから」
あ・・・・
やっぱり、駿ちゃんが今度から洋服を買ってくれるってこと?
「今日は、悔しいけど夢の勝ち」
そう言うとあたしと目の高さが同じになるまで膝を曲げて
「可愛いよ。花」
と言って、耳たぶの下の首筋にキスをした。







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