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good communication
【若奥さん 官能小説】

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立ち込める暗雲-2

アルバムとか、文庫本や、雑誌なんかは本棚に戻し、ティッシュの丸めたのや、食べ終わったお菓子の袋なんかはゴミ箱に捨てるだけでずいぶん見違える。


デスクはあまり触れられたくないだろうけど、消しゴムのカスくらいは捨てた方がいい。


ペンはペン立てに、消しゴムのカスはまとめてゴミ箱に。


付け焼き刃だけど、これでもずいぶんマシだろう。


そうやってデスクを片付けている内に、今度は脇にあるパソコンに目が行った。


「うわあ、埃がすごいなあ」


ディスプレイの上端には、埃がうっすら積もっていて、見ているだけでくしゃみが出そう。


おまけに、電源が入りっぱなし。


スリープモードになっているから画面は真っ暗だけど、電源ボタンがチカチカ明滅している。


「節電してねっていつも言ってるのに!」


家計を預かる主婦としては、小さな節約も大事なわけで、当然これを見逃してやるわけがない。


でも、ここで余計なことをしなければよかったのだ。


知らない方が幸せってこともあるのに。


そんなことを知らない私は、シャットダウンしてやろう、とマウスを動かす。


すると、眠りから覚めた黒いパソコンは、ウォン、と風を出すような音を立ててから、ディスプレイに輝くんが見た最後の画面を写し出していた。


「え……!?」


咄嗟にマウスを掴んでいた手が下唇に触れる。


その動作がいささか乱暴だったせいか、はずみでマウスがデスクから落っこちて、みのむしみたいにプラプラ揺れている。




――固まる私の視線の先には、アイドルと見間違うくらい可愛い女の子の、素っ裸の画像が写し出されていたのだ。





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