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LADY GUN
【推理 推理小説】

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そして…-2

 「タマキンついてるのって久々に聞いたよ。」
以前刑事を辞め現場で働いていた俊介に若菜は同じ台詞を言い放っていた。
 「聞いてたんだ…」
少し恥じらう若菜。若菜は何故か俊介と面を合わせて話すのが恥ずかしく感じた。
 「あ、あの…これ…」
指輪を外し差し出す若菜。
 「いや、もう若菜のものだ。持っててくれ。」
 「ダメなんです。刑務所の中は指輪とか…。」
 「本当に刑務所に入るつもりか?警視庁は処分だけですますよう言ってるぞ?」
 「ダメです。殺人は殺人ですから。拒みます。」
俊介は笑った。
 「意地っ張りは静香そっくりだ!」
 「そうですか??」
頭をかいた若菜。
 「どうせ取り上げられてどこの誰だか分からない人に預けるなら俊介さんに持っててもらいたいなって。」
 「そうか。分かった。」
若菜から指輪を預かる。
 「その指輪があったから私は頑張れたんだと思います。ありがとうございました。」
若菜は頭を下げる。
 「若菜…、何も力になってやれなくてごめんな…?情けないよ。静香の時と何も変わらなかったよ、俺は…。」
頭を下げる。
 「そんな事ありません。私はその指輪を俊介の愛だと思ってた。くじけそうな時、その指輪に触れると勇気が出ました。俊介の愛がそれに詰まってるから私は頑張れた。」
 「いや、全ては若菜の頑張りさ。俺がしなきゃならない事を全て若菜に背負わせてしまった。いいか若菜!俺は若菜が一日でも早く刑事に復帰できるよう、どんな手を使っても実現させてやるからな!悔い改める事があるならさっさと済ませておけ!分かったな!?」
 「はい。フフフ」
笑ってしまった若菜。しかし犯罪者が復帰できる程世の中甘くないと分かっている若菜は俊介の気持ちだけ有り難く受け取った。
 取調は終わりやがて裁判が始まった。


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