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LADY GUN
【推理 推理小説】

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Fall in Love-1

 高田一家を暗殺する使命を受けた涼子は中島探偵事務所で身を隠しその日を待つ。自分の目的は既に晴らした。後は本来なら後輩に当たるはずであった若菜の為に涼子は尽力する決意を固めている。一歩も外へ出られない事など苦にならない。涼子は最後の大仕事を必ず遂行すべく中島探偵事務所に足を踏み入れた。
 中島探偵事務所の所長である中島春樹は独身である。所長と言っても所員は工藤と他2名しかおらず殆ど趣味でやっているようなものだ。だから人を見張っているだけで大金を貰えた涼子監視の仕事は最高だったのだ。事務所を任せてひたすら涼子を監視していた。たまに工藤らに任せて休暇を取る事もあったが20歳代から今までの涼子の姿をずっと見てきたのであった。
 涼子は美しい女性だ。見つめているうちに涼子に惹かれる自分にも気づいていた。もちろん接触などした事はない。しかし涼子を思いながらオナニーは良くした。中島春樹は自分の事を危害を与えないストーカーと評していた。その涼子と形はどうあれ同じ屋根の下に暮らす事になった中島。内心浮ついていた。
 「なんかお困りの事はないですか?」
 「大丈夫よ。」
 「シャワーや食料とかは心配しないで下さいね。」
 「ありがとう。あ…そうだ…。」
 「な、何か?」
 「一応私も女なんで、男性が同じ部屋にいるので服とか下着とかぐらいは…。でもどうしよう…自分で買う訳にはいかないし…」
 「それなら僕が買ってきますよ!」
 「でも女物買うの嫌では…」
 「平気ですよ!」
中島はサイズやどういうものがいいのか聞き、召使いのように飛び出して行き、そして帰って来た。
 「ありがとう中島さん。」
 「いいえ!大金報酬もらってるんでこのくらいしないと上原さんに殺されるからね!ハハハ!」
中島は笑いながらテレビをつけた。


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