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秘剣露時雨秘裂返しのお満
【コメディ 官能小説】

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姉と弟の特別稽古-1

第壱参ノ章【姉と弟の特別稽古】

ここで一つ予備知識を。

この『秘剣』であれ、他の時代小説であれ、江戸時代の時刻表示に馴染みの無い表記が出てきますね。四つとか五つとかですが、それが現在の時間で何時になるのかは余り知られていません。

何故そう数えるのか全く知りませんが、数え方ならわかりますのでここに記します。

深夜であれ、正午であれ【0時】を【九つ】と数えます。そして2時間経つごとにその数え数字が一つ減っていきます。午前、午後を問わず、【0時】から2時間経った【2時】は【八つ】になります。

さらに記すと、【0時=九つ】【2時=八つ】【4時=七つ】【6時=六つ】【8時=五つ】【10時=四つ】となります。

本編では、午前、午後の区別は【暁け】や【深夜】や【早朝】や【昼】や【夕方】を付けて区分しています。

早朝の午前4時は、【暁け七つ】とか【早朝七つ】、夕方の午後4時は【昼七つ】とか【夕方七つ】かな。本式は知りません。

これら刻限を元にしてできたのが【おやつ】の言葉ですね。八つの刻限(現代では午後2時〜4時)に食べる間食だから【おやつ】になったそうな。真偽は知りませんけど。

もう一つ。これらとは別に1日を十二支で分ける方法も有りますね。

午後11時〜午前1時を【子の刻】として、2時間ごとに【子丑寅→】と十二支を数えます。干支が一周すれば24時間経過です。

大まかの時間を干支で示し、細かい時間は30分ごとに4分割し、【一つ、二つ、三つ、四つ】と数えます。

有名な【草木も眠る丑三つ時】を検証しましょう。丑の刻が午前1時〜午前3時です。それの30分区切りの三つ目なので、午前2時になりますね。

以上、どうでもいい中途半端な予備知識でした。(間違ってたらスマヌ)

では、本編をどうぞ。



瓶之真は門弟達の素振りを目で追いながらも、気はそぞろだった。

(遅い…。一体どうしたことか)

着替えに行った2人が中々戻って来ないからだ。

(はっ!若しや『特訓用』の箱を見たからではあるまいか…。今、アレを2人に見られたら拙い)

悪い予感が脳裏を過り、瓶之真が恐る恐る控室に近づいた。そうっと中の様子を窺うために引き戸手を掛けたその瞬間、中から引き戸がバーンッと勢いよく開かれた。

「お待たせしました―!」

開口一番元気よく叫んだ姉弟は、控室から飛び出した。

2人の勢いに吃驚した瓶之真は「うわあっ!」と叫びながらひっくり返ってしまった。

お満と竿之介の2人が元気のいいのは、何も初めての稽古で張り切っているからでは無く理由があった。

神聖な道場内で卑猥な行為を慎んでいたお満だったが、結局、竿之介の肉棒をしゃぶりながら、ついつい条件反射で自身の秘部を弄り、一瞬で絶頂を迎えていた。

女体をのけ反らせ、竿之介の肉棒から口を離したお満は、赤玉効果で瞬く間に復活し、直ぐに竿之介の肉棒にムシャブリつくと、続けざまに絶頂を得ようと、割れ目をクチュクチュと弄り始めた。

じゅぼ、じゅぼ、ピチュ、ピチュ

竿之介の肉棒とお満の割れ目から卑猥な水音が響いた。

「あ、姉上、もう、止めなされ。稽古前にこんな所を先生に見られたら、放り出されまするぞ」

自身の肉棒を扱いていた事を棚に上げて、竿之介は淫らな姉を止めて諌めた。

「じゅぼんっ!あっ、そうだった、お稽古しなくっちゃ!」

一つの事に夢中になるお満は、稽古の事などすっかり忘れていたのだ。


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