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秘剣露時雨秘裂切りのお満
【コメディ 官能小説】

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姉と弟の特別稽古-2

赤玉効果で元気のよい2人は、何事も無かったようにムックリと起きあがると、慌てて身なりを整えた。そして、つい今までの淫らな行為を誤魔化すために、元気よく道場へと飛び出したのだ。

「わっ、先生、ごめんなさい。だ、大丈夫ですかあ」

驚きで心臓をバクバクさせていた瓶之真が、尻もちをついたまま、自分を覗きこむ声の主を見上げた。その瞬間、それまでと違う意味で、更に心臓の動悸が激しくなってきた。

「な、なんと…」

瓶之真が絶句するのも仕方が無かった。そこには髪を島田髷から後ろに束ねた総髪姿にし、稽古着を凛々しく着こなしたお満が自分を見降ろしていたからだ。

その可愛い姿に瓶之真は元より、門弟一同もあんぐりと口を開けて見入ってしまった。

現代風に例えるならば、『ポニーテール』の可愛い女子が、『コスプレ』なる衣装遊戯で男装しているようなものだ。

何分、今と違ってコスプレなどの刺激が皆無の時代だ。さらに『ポニーテール』は女子の魅力を五割増しにする。そんな強力兵器の『ポニーテール』の魅力を知らない江戸の人々には刺激が強すぎた。

さらにお満はたった今絶頂を迎えたばかりであり、控室の床を大量の愛液で汚したばかりだ。そして赤玉を身に取り込んだ女の愛液は、男を虜にする媚薬効果も有った。

そのお満が道場に入った途端、全身に纏った雌の香りが、瓶之介の周りにムンムンと発散されていった。

【そのままでもすっげー美少女】×【コスプレ】×【ポニーテール】×【赤玉雌フェロモン】= ∞

男達はこの計算式で発動した『女体』を目の当たりにして、揃って衝撃を受けてしまった。

そんな男達を前にして、頬を赤く染めたお満が気になることを尋ねた。

「竿之介が変だって言うんですけど、あたしの恰好、変じゃないですかぁ?」

(か、可愛い〜)

小袖を持ち、身を捩って自分の姿を見ながら恥ずかしげに聞くお満に、男達は一斉に首をプルプルと横に振った。

男達がお満の魅力に魅了される中で、持次郎が口を開いた。

「ぜ、全然大丈夫っすよ、すっげー似合いますよ」

普段から持次郎のする事は早い。剣を持たせればその太刀筋は切っ先が見えない程早く、飯を食うのも早ければ、駈けっこも早い。なんてたって逝くのがメチャメチャ早かった。

今回も他の門弟が口を開く前に、持次郎は真っ先にお満を褒め立てた。

「うわあ、ホントですかあ。持次郎様、嬉しいですわ」

お満に名指しで嬉しいと言われた持次郎の顔が、一気に締まりが無くなった。そんな持次郎を見た他の門弟達は、一転して厳しい顔で持次郎を睨みつけた。

(超早漏抜け駆け野郎め〜〜〜)

そんな男達の中で、一番強く持次郎を睨んでいたのは勿論瓶之真だ。

「(ぐぬぬ…)愚か者!何を浮ついておる、稽古中であるぞ!」

師としては、道場内でへらへらと笑う者に注意するのは当然だった。木刀とは言え、打ち所が悪ければ死に通じる事もある。ましてやこの道場では居合いの稽古時に真剣を扱うのだ。気を引き締めないと大事故につながる。

しかしこの時の瓶之真は、稽古中に起こる事故を心配して注意した訳ではない。ただ単にお満に名前を呼ばれた持次郎が許せなかっただけだった。

「持次郎、士道不覚悟である。その性根を叩き直してくれん。今日のおぬしは『特別稽古』を命じる」

「げえええ!」

師の命に驚愕した持次郎は、締まりのない表情から一気に絶望の色が広がった。

瓶之真が命じた『特別稽古』は過酷だった。

その内容は300匁(1.125Kg)以上の重い木刀で『全力素振り』を四半刻(30分)、その後、道場の端から端まで幾度も往復する『全力走り』四半刻。それを稽古終了の声が掛るまで、休み事無く交互に繰り返すのだ。単純な稽古だが、『特別稽古』は亀起道場の中で一番キツイ稽古だった。


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