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真奈美の日記
【獣姦 官能小説】

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凌辱の日々-1

真奈美は、とても気が重かった。
約束の11時まで、あと数分に迫っていたが、まだパジャマのままで自分の勉強部屋に居る。
はあ……このなま臭い体操着とブルマー、着なくちゃいけないのかな……
昨日着て帰った服に着替えて来ること―― それが大男の一番目の要求だった。

(でも、この体操着、私の物じゃない…… 私のは、あの時大きなワンちゃんに食いちぎられて、細切れになったはずだわ……)

しげしげと体操着を見つめているうちに、なにやら体操着の裏地の隅にマジックで書かれているイニシャルに気がついた。

(N…… H……? 消えかけてて、よくわからないよ……)

ふと、真奈美は窓の外が気になった。カーオーディオで音楽のようなものを鳴らしながら、車がアイドリングしている音が聞こえてきたからだ。
勉強部屋の窓に近寄ると、カーテンを少しずらして外を眺めてみた。
すると部屋のすぐ真下の路地に、見覚えのあるワゴン車が停まっているのが目に入った。
車の窓は閉めてあるが、ドウン、ドウンと音楽の重低音が響いている。

「もお、いやだ、恥ずかしい! 近所迷惑だわ!」

真奈美は、生臭い半乾きの体操着とブルマーを、詰めていたビニール袋から取り出し、椅子の背もたれに広げた。
生ごみのようなイカのような、嗅ぐと胸が悪くなる臭いが真奈美の勉強部屋に広がった。

(これ……せーしの腐った臭い……だわ……)

少し憂鬱な気分になりながらも、気を取り直して胸元に指を伸ばすと、ゆっくりパジャマのボタンを外していった。
袖から腕を抜くと、パジャマの上着はパサリと床に落ちた。
次に、へその上あたりに手を掛け、パジャマのズボンをずり下ろした。
緩やかなS字を描く腰のくびれを通過したズボンは、足のくるぶしまでストンと落ちた。
着けている下着がショーツだけになった真奈美は、部屋の鏡に映る自分の姿を見詰めた。
まだ、体のあちらこちらにすり傷やひっかき傷が残っている。
真奈美は、すうーと深呼吸し、気合を入れ直した。
そして、黄色いシミでカピカピになった紺色の体操パンツに足首を通した。
湿った生地が肌に触れる。少しヌルリとした肌触りと、ひんやりした感触に真奈美は少し気持ち悪くなったが、思い切って最後まで足を通した。
最後に、黄色や茶色のシミが幾重にも付いた半袖の体操着を取り上げると、頭から被って、袖に腕を通した。

(うえ……この臭い、公園のトイレを思い出しちゃうわ……)

生乾きの体操服の生地が胸や背中に当たると、ひんやりとして、ぺったりと吸い付くような感覚に、思わずゾッと震えが走る。
しかし暫くすると、体温が伝わり暖められた体操着からは、生臭い腐臭が立ち上り始めた。
その瞬間、あまりの気持ち悪さに鳥肌が立ち、息苦しさと悪酔いしたような嘔吐感が込み上げてきた。
と同時に、真奈美の心臓はドキンと大きな鼓動を打ち、心拍数が上がり始める。呼吸が荒くなり、体がじわじわ熱くなる。やがて肌は上気し、うっすらと汗がにじみ始めた。

(うーん……この臭いを嗅いでると、だんだん記憶がはっきりしてくるわ。あの土佐犬みたいな大型のワンちゃんに、何度もトイレで犯された時のことを……)

真奈美は家の裏の勝手口から、運動靴に履き替えて外へ出た。
天頂まで昇った丸い月が、辺りを煌々と照らし出している。
僅かな夜風が、まだ少し生温かい空気をゆっくりと運んでくる。
彼女は、どこか思考が痺れて麻痺してしまったような感覚で、ふらふらと引き寄せられるかのようにワゴン車へと歩み寄って行った。
ガチャ! いきなりワゴン車の運転席のドアが開き、無理矢理取って付けたような作り笑いで歪んだ顔が現れた。見覚えのある引きつった目、ガマガエルのような顔。

(ああ、この大きな男の人……はっきり覚えてる。私とワンちゃんのこと、どこまで知っているのかしら……そして、私をどうしようというのかしら……)

「へっへ、お嬢ちゃん、待たせるじゃねえか」

大男は車から降りると、真奈美を助手席へと導いた。

「さあ、隣に乗ってもらおうかな」

抗うことを諦めてしまった真奈美は、用心しながらも黙ってゆっくりと助手席に乗り込んだ。
男はドアを閉めると、運転席に戻り、車を走らせた。

「あの……ねえ、どこへ連れて行くつもり?」

真奈美は男を睨むような目で見詰め、恐る恐る絞り出すような擦れ声で質問した。

「お嬢ちゃんの良く知ってる場所だよ。」

その大男は、近くで見ると、改めて筋肉で膨れ上がった体躯が山のように大きく見えた。
更に、車内に差し込む夜の街灯の光が明暗を際立たせるのか、その男の筋肉には深い陰影が付き、まるでごつごつ尖った岩山のように隆起している。
そして、今にもはち切れんばかりの分厚い胸板、ボディービルダー顔負けの太い上腕からは、熱線のような威圧感を発散させていた。
真奈美は、その大男の圧倒的な精気に当てられたのか、体が熱く上気し、意識はぼーっと遠退くかのような錯覚に陥っていた。


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