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キスマーク
【女性向け 官能小説】

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☆☆☆-6

「今日の会見は絶対に失敗できなかった。
広報部として責任が大きかった」

目をつぶったままのしずかはそう言うとまた1つため息を吐きだした。

「だね。広報部は忙しかったでしょうね。
しずかもお疲れ様。良く頑張ったね」

さっきのお店での傍若無人ぶりを忘れて
私は隣のしずかを抱きしめて背中を優しくトントンしてあげた。

「すげぇ大変だった」
「うんうん」
「すげぇ頑張った」
「だねぇ」
「成功したら優衣に褒めてもらおうと、それだけ思って頑張った」

ん?

「寝ないで頑張った」
「会社に泊りこんだ」
「なのに、お前は」

そこで目を開け、私を睨みつけた後苦笑いをする。

「他の男と楽しそうに話してんじゃねーよ」

ただのヤキモチかよ・・・・

「俺が来たの気づかねぇのか」

あ〜・・・・

「他の男と盛り上がってんじゃねーよ」

あぁ・・・
尻尾を振って、褒めてもらいたくて
私のところに来たら
私が他のワンちゃんと遊んでいたから
気に入らなかったのね。

「この会見が終わったら、保留の関係を終わらせようとしたんだ」

え。そうなの?

「ちゃんと始めから話して、ちゃんと付き合おうって言うつもりだった」

へ〜。

「なのに柳下と楽しそうに話しやがって」

「大事な話をしようとする時に
いつもの居酒屋で待ち合わせする方が悪いと思うけど」

「かもな」

一瞬私の抗議を受け入れたように思ったけど

「でも、なんでいつもあそこで飲むのか、分かってねーだろ?」

なんて、ため息ついた。



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