投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

カウントダウン
【女性向け 官能小説】

カウントダウンの最初へ カウントダウン 2 カウントダウン 4 カウントダウンの最後へ

-3


付属のいやなところは、中学からメンバーがほとんど変わらないって事だと思う。
高校で少し、大学で大勢が外部から入学してくるけど
それでも中学からの内部組は仲が良かった。

誰にも知られずに始まって
誰にも知られずに終わった私と蒼くんの付き合いは
2ヶ月で終わってしまったけど。
それでも5年たった今でも蒼くんを見かけることは多い。

今から思えばなんて子供なお付き合いだったんだろう。
お付き合いと呼べないほどのママごとだった。

私は蒼くんと別れてからしばらくして
クラスの男の子に告白されてお付き合いをした。

言い方は悪いけど
私の身の丈にあった男の子。

誰にも秘密にすることなく
オープンにできるお付き合い。
皆に祝福されて、みんなに公認なお付き合い。

新鮮で、嬉しかった。

初めてのキスはその子とだった。

それからも別れたり付き合ったりしたけど
結局、今までの彼氏3人とも、
そのままエスカレーターで大学まで来たから
たまに顔を合わせる。

気まずいなんて事はなくて
今では良い男友達なんだよね。

気まずいのは、蒼くんだけ。

1番お付き合いというお付き合いをしてこなかったのに
いまだに顔を合わせづらい。

蒼くんは、と言えば。
あれからアイドルを脱皮して、見事なプレイボーイに変身した。
それは見事と言うしかなくて
周りを唖然とさせたっけ。

グンと背が高くなり
髪をワックスで形づけ
ほんの少し乱れた制服は
可愛いという要素を捨て去り
色気すら感じられた。

私の知っている蒼くんはいなくなってしまった。





カウントダウンの最初へ カウントダウン 2 カウントダウン 4 カウントダウンの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前