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Q氏のハレム
【SF 官能小説】

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インド洋の夕日-1

イブがノックと共に部屋に入ってきた。鍵はかけていなかった。「そろそろお支度の時間です。イオナはロイ(例の若者)と打ち合わせ中です。」「ああ、分かった。仕度を頼む。」イブは一緒に風呂に入り、Q氏の顔と下腹部をそり、股間を入念にきれいにした。衣服はロイが用立てた物でポリネシアンな素朴な衣装であった。気候的に簡素なものの方が機能的で快適だった。また、今夜の余興を考えてのことであろう。イブはブルーのセパレートで巻きスカートであった。髪には花を刺していた。7時に大広間に皆が集まった。男は6人女6人であった。波の音が心地よく、部屋は芝生に面しておりその上に赤い大きな敷布ひかれていた。ジェニファーがQ氏の手をとり招き、自分達の用意した料理の並ぶ長いテーブルのところまで連れて行った。テーブルの上には彼女が言っていた通り、海の幸が満載であった。ロブスターのロースト、活づくりの刺身、すし、シャコガイの野菜炒め、サラダ、スープなど。別のテーブルには謝夫人の好物である北京ダックがぶら下がっていた。いろんな種類の酒、飲み物も氷の上に並べられていた。イオナもイブも旅行に来たような気分でいつもとは違う表情を見せていた。「これって私達が釣ったり、潜ったりしてとってきたのですよ。」 メラニー(21)がテーブル越しにQ氏に説明した。「ありがとう、美味しそうだね。」メラニーの青い澄んだ瞳を見ながら答えた。Q氏ら3人と謝女子が並んで上座に座った。椅子はなくクッションを重ねて座り、その分前のテーブルも低かった。謝夫人が宴会の挨拶をし、乾杯の後、ステージで踊りが始まった。宮女たち全員がポリネシアンダンスを踊り始めた。最初はスローから、段々激しくなるというものであった。宮男5人がかいがいしく料理を切り分け盛り付けて運んできた。酒も入り、それぞれが上気した表情を見せていた。宮女や宮男たちとイオナ、イブはダンスをしたり、ハグをしたりして冗談を言い合った。「また何か仕込んだんだろう?」


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