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姉妹
【女性向け 官能小説】

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姉妹-8

 啓介は、そっと幸子の頭を持ち上げると、股座の上に乗せた。
「吸わせて下さい」
幸子は、啓介の股を枕にして、亀頭を、雁首を、舌で愛撫した。
 啓介は、幸子の髪をなで、肩をさすった。
 幸子は、亀頭の裏から先端の割れ目へと、その舌を絡めて行く。 亀頭の疼くような快感が、精管を通って啓介の下腹にゆらゆらと這い上がってくる。 啓介は身体を横たえると、右手でそっと幸子の腿を開き、股間に顔を埋めた。

 啓介は目の前の幸子の茂みを唇で掻き分け、クリトリスに舌を触れた。 舌の先端をクリトリスの尾根、先端、裏から、大小の花びらの裏表、愛の泉へと這わせる。 体液の分泌はほとんど感じられない。 元気なときは、啓介の唾と幸子の愛液で、泉は溢れるばかりであったのに・・・。
 
 幸子が、亀頭から顔を外すと、啓介の腕を引いた。オーラル・セックスで歓喜が高まると、いつも幸子はそうして啓介に挿入を促した。
「やっぱり入れてください」
「うん」
 啓介は、幸子に気づかれないように、唾を指に取り陰茎をしっかり濡らした。
クリトリスの下に亀頭をあてがい、静かに腰を沈める。 亀頭が膣口に達したところで、啓介は更に唾を指に取り、陰茎にまぶした。 唾の助けを借りて、ぬめりの弱い幸子のワギナに、啓介の陰茎は抵抗なく進んだ。
「あなた、寒いわ」
幸子がつぶやく。
「うん、僕の身体で暖めてあげるよ」
啓介は右ひじで体重を支え、胸を乳房に合わせた。

 啓介は交わりに時間を掛けると、幸子が疲れてしまうと心配した。 筋力を失った幸子のワギナは、まったく抵抗力を失っている。 早くオルガスムスに達してしまおうと啓介はせっせと小刻みに腰を使うが、締まりのないワギナに、啓介の男根はいたずらに空滑りをする。
 啓介は亀頭を膣口の近くまで戻すと、膣口に雁首を擦りつけた。 これで幾分、雁首に摩擦感が伝わる。 抜け出ている陰茎の部分を指で挟むと、腰の動きにあわせて扱いた。
 
 幸子の息が荒くなった。 快感が高まっているのか、苦しいのか啓介には判断できない。
 ようやく男根に疼きが起こり、啓介は再び男根を根元まで沈めた。 陰茎が波うち、亀頭から愛液がほとばしった。 恥骨をじっとクリトリスに押し当てたまま、反応のない幸子の子宮に精液を流し込んだ。

 「あなた、おなかが温かくなったわ。気持ちいい」
 啓介は幸子の頬に自分の頬を寄せた。 幸子の耳が異常に冷たい。 手を探ってみる。 指先が水に漬けたように冷たい。
 幸子の息遣いがいつの間にか静かになっていた。 口元に耳を寄せても、息が感じられない。
そっと首に手を当ててみる。微かな脈が、糸の切れた凧のように頼りない。 啓介は幸子の顔を見つめた。 目元が微かに微笑んでいる。 唇が僅かに開いた。
「さようなら・・・あなた、ケイスケさ〜〜・・・・

 脈が止まった。 啓介の胸が震えた。 胃袋がぎゅうっと強い力で押さえつけられ、喉が焼けた。   目頭に、何かが流れた。 幸子の額に雫が落ちた。 目にも頬にも、唇にも、しずくが落ちた。



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