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姉妹
【女性向け 官能小説】

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姉妹-7

8.
 啓介が東京に戻るのを追いかけるように、雅子は会社に退職届を出し、仕事の引継ぎを済ますと、日本に飛んだ。
 啓介の家に同居し、姉の幸子と啓介の一人娘由美の世話や、家事一切をこまめに取り仕切るようになって2ヶ月が経った。
 幸子の病状は日増しに悪くなり、ほとんど寝たきり同然となった。 しかし、本人の希望で、朝になるとベッドから出て安楽椅子に座り、夜になると安楽椅子からベッドに戻る生活を続けていた。
 夫の啓介も、妹の雅子も、面倒がらずに、幸子の希望通りに世話をした。

 今日は由美が中学生活も終わりに近づき、親しい友達とキャンプに行くので、雅子が付き添って出かけた。
 夕方、掛かり付けの医者が来診した。
「よくありませんねぇ。本人が希望をするのでモルヒネを打っておきましたので、今は落ち着いていますが・・・」
と啓介に告げて帰っていった。
 
 医者が帰ると幸子は、今日は気分が良いから久しぶりに風呂につかりたいと啓介に告げた。 いつもはベッドに横になったまま、お湯で身体を拭いていた。
 啓介は風呂に湯を満たすと、幸子を抱えて風呂場に向かった。幸子は嬉しそうに微笑んで、啓介の首に腕を回した。
 初夜のベッドインに、抱えてよろめくほど体重のあった身体は、まるで子供のように軽く、啓介は胸が詰まった。 啓介は赤子を扱うように、幸子の身体の優しく拭った。 癌の転移のため繰り返した手術の傷跡が、痛々しい。 幸子は静かに啓介のなすがままに身を委ねていた。
 
 風呂が終わると、新しいネグリジェが着たいといった。 啓介は言うとおりにした。
 啓介は再び幸子を抱えると、ベッドに戻った。
 啓介は、ベッドの端に腰掛けて、雅子の用意して行った野菜スープをスプーンで掬っては幸子の口に運んだ。スプーンが近づくと、幸子は唇を突き出してスープを吸った。
 ほぼカップ半分ほど飲むと、アイスクリームが欲しいと言った。
「バニラ、それともチョコレートが良いかな?」
「バニラが良いわ」
啓介は冷凍庫からアイスクリームを取り出し、ベッドに戻った。
「美味しいわ」
と言ったが、スプーンに4杯も飲むと、
「もう十分」
と首を横に振った。


9.
 啓介は、食器の載ったトレーを脇に片付けると、幸子の手を握った。
「あなた、今夜私を抱いてください」
「いいけど、身体に障るよ」
「気分が良いから、大丈夫、今日は誰もいないし、これが最後のチャンスになるかも知れないわ」
「そんな弱気でどうするんだ」
「ええ、思い残すの嫌だから、その気になったときにね。 わがまま言ってすいません。いつもしていたように、あなたも全部脱いで裸になってくださいな。 今のうちにゆっくり見納めしておきたいの」

 啓介は全裸になると幸子の枕元に膝をついた。幸子は枯れ木のように細くなった右腕を伸ばし、手のひらに啓介のペニスを乗せた。 左の指で陰茎の皮をしごき、亀頭の裏を指でめくってはしげしげと眺める。 そっと頬に押し付けると、目を細めた。
「ごめんなさい、私、身体が駄目なくせに、神経ばかり敏感になってしまって、あなたと雅子のことは分かっているのよ。 あなた達、ずいぶん気を使って呉れているけれど、夜中に行為が始まると、空気の振動で分かってしまうの。 責めているのじゃないのよ。 私は雅子には私の後、あなたの奥さんになってあげてって言ってあるし、私にはあなたのお相手が出来ないから、雅子がお勤めしてくれても仕方がないと思うのだけれど・・・女の性と言うのでしょうね、もう女でなくなった・・・あなたの妻の役目も果たせないと思うと無性に寂しくなって」
 頬を寄せていた啓介の陰茎を手のひらで包み、亀頭を口に含む。


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