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月夜のヴィーナス
【SM 官能小説】

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月夜のヴィーナス-3

「違います。寂しくて。夫に浮気されて。セックスレスになって」
「オナ二―なら感じるんですか?」
「そうでもないけど、何もしないよりは」
「セックスレスになってどれくらいですか?」
「一年かな」
「辛いことを聞いてしまいましたね」
静香は首を振った。
「いいんです」
「逝きたいですか?」
「え?」
「私があなたを逝かせましょうか?」
竜次は立ち上がると静香の腕を掴みベッドの押し倒した。静香は竜次に見つめられてその気になっている自分と逃げたい自分とがぶつかりあっていた。そして逃げる自分が勝って逃げようと激しく抵抗した。しかし竜次は力ずくで静香のガウンの紐を解いて脱がした。やはりガウンの下は何も着ていなかった。静香は素っ裸のまま竜次に抱きしめられた。竜次は胸を掴み乳首をちぎれるほど吸い付き引っ張った。さらにクリトリスを舌で立たせて割れ目に舌を流し込んだ。
「きれいだ。あんたのおっぱいはきれいだ」
竜次がそう言うと静香は恥ずかしそうに笑った。
今度は桜色したビラビラを指で広げれた。濡れている。竜次はクリトリスを指でぎゅっと摘んで振ってみた。
「そんなことされたら、私・・・」
そして竜次はさらに激しくクリトリスを舌と指で虐めた。静香の体が大きく左右にくねり始めた。竜次は両手で静香の暴れる両太ももを押さえつけた。
「感じる。感じるわ。何故なの?」
「あなたは飢えているのさ」
「飢えている?」
「そうさ。長らく快感を得ていなかったからな。凄く空腹時だと何を食べても美味しく感じるのと同じだ」
「そんなものですか?」
「そうだ」
「犬山さん。一つ聞いてもいいですか?」
「何?」
「取材相手の女性とこのようなことをすることって多いんですか?」
「私の小説はリアル感を大事にするから、それなりにあります」
「二度三度と会うことになることも?」
「取材目的でなら二度三度はあります。でも個人的な関係になった人は一人もいません」
「一人も?」
「そうでなければ作家はできません。個人的な関係になったらその人のことは書けませんよ」
「そうですか」
静香は少しがっかりしたようだった。
「そろそろ帰りますね」
「え?まだ・・・」
「まだ逝ってないから帰るなと?」
「そうは言ってませんが」
竜次は笑った。
「おい、逝かせて欲しいのか?」
ここで竜次は声色が変わった。
「はい。逝かせて。最後まで逝かせてよ」
「本当に逝かせて欲しいのかよ?」
「はい」
「なら、こうしよう。今夜私の部屋に来なさい。隣りの部屋に夫がいる状態でプレーをしよう」
「そんな・・・絶対無理よ」
「なら諦めな」
竜次は玄関に向かった。
「あ、わかったわ。今夜行きます。夫には友人宅に泊まると言うわ」
竜次は静香を見つめた。
「彼の帰宅時間は?」
「大体8時かな」
「じゃ彼が来る前に私の部屋に来い」
「わかったわ」


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