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終わり良ければ
【女性向け 官能小説】

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終わり良ければ-3

4.
健二に腕を取られて、映子は砂浜に出た。
浜に沿って並べられたベンチには、先着のカップルが頬を寄せ合っている。
空いているベンチに、二人は腰を下ろした。水辺を渡ってくる風が、火照った頬を冷やす。
足元の砂は、昼間の太陽の熱を吸って、足元を暖める。
健二は、映子の肩を抱いた。
「映子さん」
映子のあごを指で支えて、健二は映子の唇を吸った。
「健二さん」
映子は、健二の首に腕を回した。
ブラウスの上から乳房を探っていた秋山の指が、ボタンの隙間から乳首に届く。
「私、前から健二さんが好きで好きで、もし三条さんに取られたら、死んじゃおうかと思ってたのよ」
「馬鹿な、僕だって映子さんが好きで、ただ未だ早いかなぁって思って」
「ねえ、健二さん本当に私と結婚してくれるなら、今夜は、私帰らなくてもいいのよ。今日は、安全日だから心配しないで」
「映子さん」

4.
健二は、ホテルのフロントに戻ると、部屋を取った。
明かりを消した部屋の窓一面に、東京湾の夜景が広がる。夜空の星を映したように、釣り船の明かりが、波間にチラチラと揺れている。
先に風呂に入った映子は、バスタブに首まで浸かると、湯の下で揺れる自分の肌に見入った。
(とうとうここまで来たわ。あんな裕美なんかに健二さんを渡してたまるもんですか)
健二と社内ダンスパーティで踊り明かして、みんなの噂に上ったときは、やったと思った。
これで寿退社は時間の問題と思ったものの、その後の健二は、まるで何事もなかったような振る舞い。ようやく諦めたと思ったら、裕美の出現で、健二がゆらゆらと揺れ動いている。あの鈍感な健二さんを手に入れるには、実力行使しかない。

風呂から出てきた映子を抱きすくめて、唇を吸って、健二もバスルームに入った。
今まで映子の浸かっていた同じ湯に浸かっている思うと、ペニスが湯面を突き抜けて、雁首が湯気にゆらゆらと揺れている。ちょっと男勝りで筋肉質と思われた映子も、いざ腕に抱いてみると、むっちりとした成熟した女盛りである。お茶に誘われて、あっという間にこんな成り行きになって、ほんとにこれでいいのかなあと健二は思う一方、据膳食わぬは何とやら、ここまできたら男一匹、あとは何とかなるだろう。相変わらずの暢気振りである。

5.
東京湾を覆う満天の空から、ちりばめられた煌きが、窓ガラスを通って、部屋を薄明るくしている。もちろん、この明かりでは、外から覗かれることはない。
エアコンの聞いた部屋は、素肌には涼しすぎる。
健二は、先にベッドで横になっている映子の脇に、身体を寄せた。
「映子さん、好きです」
「健二さん」
映子と唇を重ねた健二の手が、映子の乳房を覆い、指が乳首に伸びる。
上体を起こすと、足を映子の股に割り込ませ、腰を浮かせる。
両膝を揃えて体重を支えると、両手で乳房を握った。
パン生地をこねるように、左右の手のひらが乳房を揉み上げていく。

ペニスが、股間でゆらゆらと揺れている。
健二は上体を映子に被せると、右肘で体重を支え、左指で映子の股間を探った。
草むらを押し分け、指を伸ばすと、クリトリスに触れる。
さらに指を伸ばすと、クリトリスの下に差し込んだ。ぬらぬらとヌメリが、指先に纏わる。
健二は唾を指に取り、満遍なくペニスにまぶした。
亀頭をクリトリスの下にあてがい、そろそろと割れ目の中を下にずらして、膣口に当てた。指先で、陰茎を支えると、気を入れて腰を進めた。
「ううっっ」
映子が、呻きを上げて腰を引く。
亀頭の先が膣口に潜ったままで、止まってしまった。
「映子さん、リラックスして」
健二は、映子の肩を床に押さえつけて、再び、ペニスに気を入れて突き込んだ。
「あつぅぅっ」
映子の唇から声が漏れて、亀頭は膣口を抜けて、進んだ。
「映子さん、好きです〜愛してます」
二度三度と健二が腰を使うと、ペニスは締め付ける膣粘膜の圧力を押しのけながら、奥に進む。
恥骨が映子のクリトリスに重なって、ペニスが根元まで嵌った。
「映子さん、気持ちいぃ」
「健二さん、大好き」
しばらく根元まで嵌った快感を味わうと、健二はゆるゆるとペニスを滑らせる。シックリと膣
粘膜に包まれた陰茎が、抜き差しに連れて包皮がしごかれて、雁首の下の疼きが高まる。スト
ロークのたびに繰り返される疼きで、陰茎はキリキリと怒張をして、鈴口からしきりとヨダレ
を垂らし続ける。
「ああ、映子さん大好き」
健二は、映子の耳にささやくと、尻を抱えて大腰を使う。激しさを増したストロークで、疼き
は一気に亀頭に集中して、開いた傘が膣粘膜を扱き、高まりは爆発した。
「えいこぉ」
「けんじさんぅ」
健二の溜まっていた精液は、急速に愛しさを増した映子への想いをこめて、子宮の奥深く降り
注いだ。


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