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好き…だぁーい好きなんだからっ!
【幼馴染 恋愛小説】

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幸せから一変…-5

「おっはよー!」

私より取るに足らず明るく元気な声で登校中の私に声を掛ける絆

「おはよ、絆」

私も、あれから彼が避けていた事や、思い悩みその原因が実は彼の持病の事では無いかと
暗く考えて居た事など、当の昔の事となり、私は再び優しく暖かい彼と何事も障害も無く
彼と過ごせる日々を取り戻したのだ。


「へぇー、それじゃー今度の休みの日に彼とデートかぁ」
「そんなぁただの合宿だよ、3連休を利用して岩見沢で…」
「それは彼の美術部のでしょ?それに誘われた、何て、合宿先で二人きりになって彼に
あんな事やこんな事をされて…」

ドキッ

私は菫に乗せられ、つい彼に押しとされる妄想などをしてしまった

「そんな、馬鹿な事を言わないで、そんな…事は」
「おやおや、満更でも無いようで杏サンー?」

この場を振り払う為、体育の授業で先にグラウンド5周を終え休んでた私は、立ち上がり
まだ5周を完走しきっていず、今だ土を蹴るクラスメートの元へ歩みより。

きつそうだが、それでも汗を飛ばし腕を上げ完走しようとする絆を愛おしく眺め。

合宿、かぁ…ラーメンを食い終えた後、誘われた私。最初は「君の部活何だから私は関係
無い」と言ったら、「でも僕には君が必要何だ」って言ってくれて。
私は、それが嬉しく、あの後自宅に帰り、部屋で合宿先の事をインターネットで色々調べ
気分が舞い上がっていた。

やっぱり私も彼の事が好き、一緒に居ると何だか落ち着く
これからもずっと傍に居て欲しい…

この時の私は実に浮かれて居た、大好きな彼と共にずっと居られるんだと
そんな幸せが、それからすぐに、打ち壊れ様だ何て夢にも思わず。

バタッ

その光景はスローモーションしたかの様にゆっくりに見えた。

「おいっ!大丈夫か長谷川っ!」

近くに居たクラスメートの声でハッと我に返る。すると完走し終えた絆が突然くらっと
地面に倒れ、その周りに人が続々と集まりだし

「長谷川君っ!?」

私より先に驚き、声を挙げる菫、

有頂天だった私の気分が、一気に沈んで行く。
私の頭の中で、怪しい曇りゆきが漂う…





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