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人妻の匂い〜男を狂わす淫香〜
【熟女/人妻 官能小説】

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匂い-1

 吉友銀行は国内では大手の銀行だ。国内の至る所に支店があり信頼も厚い実績ある企業である。中規模都市の三下支店は従業員20人程度の支店である。割と穏やかな三下市は住みやすい場所である。
 松上奈緒は大学卒業後に就職してからずっと三下支店で働く現在33歳の人妻行員である。27歳で結婚したがまだ子宝に恵まれていない。入社当時から男子行員からは人気が高かったが交際の申し入れは全て断っていた。なぜなら高校時代から付き合っている彼氏がいたからだ。その彼氏と結婚した。奈緒の男性経験はその彼氏1人だけだ。しっかりとした貞操観念を持っている。おしとやかで人当たりも良くお局様的存在にはなったが後輩からも頼られるオネーサマ的存在だ。結婚した為に、さすがに恋愛感情を持つ男性行員はいないが人気はある。あわよくば抱きたい…、大抵の男性行員はそう思っている。見ているだけで性欲を刺激する何かを奈緒は持っている。
 そして今年転属してきた部長がいる。田宮剛毅という41歳の男だ。若い時からその甘いマスクで女性に人気があった。歳を重ね渋みを増し未だに女性から人気がある男であった。女遊びが過ぎたのか、まだ足りないのかは分からないが未だに独身である。三下支店に来たのは人口減少で業績が下降気味の状況を改善する為だ?能力には定評があった。
 そんな田宮だが、仕事後に街で女性と一瞬の姿を何度も目撃されていた。いつも違う女だ。それはあちこちの支店から田宮に会いに女性行員がやってくるからである。はるばる何十キロ離れた場所からも来るから驚きだ。田宮はそれだけモテるのであった。
 若い女子行員が騒ぐ中、奈緒は全くそのような感情は生まれなかった。素敵な男性でいい上司とは思うが、それ以上のものはない。あくまで仕事上の付き合いでしかなかった。
 朝出勤して更衣室で着替えていると、若い女子行員の中の石田京子が舞い上がりながら話してきた。
 「聞いて聞いて!昨日、田宮部長に…抱かれちゃったぁ♪」
 「え〜!!マジ〜!?」
羨む女子行員達。そういう会話には奈緒はついていけない。
 (今の若い子供ってそんな簡単にエッチしちゃうんだ…)
軽いカルチャーショックを受ける。ただし羨ましいとも思わない奈緒はいつも話を合わせて対応していた。


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