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電器屋にて〜冴香〜
【痴漢/痴女 官能小説】

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電器屋にて〜冴香〜-2

ちょうど、マッサージチェアのハンドマッサージが始まった時だった。エアバッグが膨らみ、冴香の両手を固定するように揉みほぐし始めた、その時。
「きゃ!」
電マが、胸に押し付けられた。
「な、なにを」
するのかと抗議しようとしたが、遮るように店員が口を開く。
「こうすると、リンパの流れがよくなるんですよー」
言いながら、まるで見えているかのように左の胸を、外側からくるくると円を描くように徐々に乳輪へと近付けていく。冴香は慌てて声を掛けた。
「そっ、ん、な…、ず、ズレてます、よね?」
「え、そうですか?」
ちりっ、と乳首をかする。
「っ!…え、ええ…」
まずい。彼と別れて半年。時折自分で慰めてはいたが、それもここ一週間ほど忙しくてできていない。
他人と比べたことはないが、恐らく自分は性欲が強い。できるなら毎日でもしたいくらいなのに、それが一週間空いているとあっては…。
「ズレてませんよー」
「ぁんっ」
乳首に当てて小刻みに揺らされる。思わず、小さな声が出てしまった。
「反対側もしますね」
「ゃっ!」
止める間もなく、移動した電マが右胸の上を這い回り、やはりピンポイントで乳首を責めてきた。緩急を付けて押し付けられる。
「んっ…くっ…」
もはや逆らう余裕はなく、声を我慢するばかりだ。
しばらく店員は胸を責め続けると、徐々に電マを下ろしていく。
「ちょっ…」
思わず叫びそうになったところで、動きがぴたりと止まった。臍の下。割れ目の少し上。じっと電マを押し当てられていると、じんじんと響いてくる。
触れていないのに、クリトリスが直接刺激を受けたかのように震える。
「ん…」
…もどかしい。
ちらっと店員の様子を伺うが、驚くほど冷静な様子で、微動だにせず同じ場所に電マを押し当て続けている。
「ふぅ…ふぅ…」
冴香はなんとか耐え凌ごうと、小さく呼吸を繰り返した。
ともすれば腰を浮かせそうになる。
また、ちらりと店員の顔を見た。
「…っ!」
ばちっと目が合うと、酷薄そうな笑みを浮かべてこちらを見下ろし、だがやはり手は動かさないままであった。


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