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秘密
【女性向け 官能小説】

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秘密-3

4、妊娠
 心に大きなわだかまりを残したまま、時間が過ぎた。
 一ヶ月を過ぎた頃、愛子から手紙が届いた。
<耕司様、
 色々と有り難うございました。実家に戻りましたが、何か落ち着かない毎日です。
 実は、妊娠をしたらしいのです。生理が止まっています。私はどうしたらいいか、迷っています。とりあえず、貴方様にお知らせして、こちらの話は返事を延ばしてもらっています>
 大体、そんな内容だった。
 僕は、すぐに返事を出した。
<愛子様
 どうしているかと、気になっていました。
 妊娠をしたと書いてありましたが、本当でしょうか。普通は 一回ぐらいでは、中々妊娠はしないものです。落ち着いて、様子を見て下さい。慌てない様に>
そんなような事を書いた。
 初めての交わりに、コンドームを使ったなんていう無神経なことは、とても書けなかった。 そのうち、間違いだったといってくるに違いない。


 又、一月経が過ぎて、手紙が来た。
<耕司様
 妊娠は、間違いないようです。未だ、生理がありません。先方が、返事が遅いと不審に思っているようなので、やむを得ず、婚約をしました。このまま黙って、結婚をして、貴方様の子供を産んでしまうか、おろしてしまうか、迷っています。私は、貴方様の子供を産みたい。下ろす気にはとてもなれません>

<未だ、時間があります。もう少し、様子を見て下さい。今は、これしか言えませんが、決して愛子さんが困るようなことにはならないと、思います>
 精液は入っていないのだから、妊娠する筈がない。きっと生理が始まる。

 三ヶ月目に入った。
<耕司様
 もう駄目です。最近は食欲も落ちて、酸っぱいものばかり欲しくなりました。婚約したまま、結婚の日取りを決めないので、先方から、うるさく言ってきます。もう結婚しても、子供を産めば、月数が合いません。私は、この子を産みたい。何処か遠いところへいって、この子と二人で生活することを考えています。 助けて、耕司さん>

 僕には、段々この子が僕の子供のように思えてきた。理屈に合わないが、人情とはそう言ったものなのだ。コンドームの先にピンホールがあって、精子が入った可能性だって、否定できない。
 あの時、半分入ったところで終わってしまった。しかも、コンドームを付けて。
 こんなことになるなら、コンドーム無しの抜き身で、あの愛子のおマンコに思いっきり入れてしまえばよかった。
 愛子、君を思いっきり抱きたい。


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