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秘密
【女性向け 官能小説】

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秘密-2

3、コンドーム
 裸になった愛子は、見かけ以上にむっちりと成熟していて、性欲をそそった。
 愛子はパンティーを付けたまま、ベッドに入った。
 僕はベッドに腰を掛けると、愛子に気づかれない様に後ろを向いたまま、いきり立つ男根に、コンドームを付けた。弁解する訳ではないが、初めから予期して、コンドームを持ってきた訳ではない。
 大学の教養部時代、体育の時間に教授が、いきなり黒板一杯に、コンドームの絵を描いた。
 「君たちはもう大学生だ。紳士だ。紳士の身だしなみとして、コンドームを一個、必ずポケットに入れておくように。これ一個で、君たちは性病の予防が出来るし、相手の女性に迷惑を掛けることも防げる」
 成る程と納得して、以後、いつも言われた通りにしている。
 
 まさか役に立つとは思っていなかったが、結婚前の処女(おそらく処女)と、結婚する積もりも無いのにベッドを共にするに当たって、持っていてよかったと思う。
 
 愛子のパンティーに指を掛けると、愛子は心持ち腰を持ち上げた。
 パンティーを脱がして乳房に手を当てると、愛子は放心をしたように力を抜いて横たわっている。
 さて、ここまでは何とか順調に運んだが、正直言って不安だった。
 以前に、友達に誘われて、須崎パラダイスという赤線に、一度行ったことがある。これが今までの経験の全てだった。
 まるで母親くらいの相方は、僕が初めてだというと「初物は長生きするのよ」と喜んで、コンドームを嵌めるのから、最後の拭き取りまで、こまめに面倒を見てくれた。
 穴の位置が分からずまごまごしていると、陰茎を握って、誘導してくれた。穴が、思ったより下の方、つまり、お尻の穴に近いのは、意外だった。
 
 こんな事だから、半童貞といってもよい。
 愛子は、眠ったように目を閉じて、じっとしている。
 体を合わせて、唇を吸った。
 乳房にそっと手を添えた。真っ白な肉まんのようにしっとりとした乳房が、指の中で息づいている。 さっきの愛撫が、どの程度効いているのか分からない。
 
 これ以上どうしていいのか分からないので、股の内側に手を入れると、愛子は素直に股を開いた。 
 愛子の両膝の間に体を滑り込ませる。コンドームの上から、亀頭に唾をまぶすと、割れ目に押し当てた。
 指先で亀頭を誘導し、これはと思う位置に突き込んだ。須崎パラダイスの時は、豆腐のように簡単に入ってしまったが、今日は肉が締まっていて、穴の位置も定かでない。
 それでも、幾度か位置を変えて押し込むと、亀頭がめり込む気配を見せた。
(ああ、ここが穴の位置だな)
 腰を構え直して、男根に気を入れる。反りを打った陰茎に押されて、亀頭が割れ目に沈み始めた。

「ううぅっ」
 愛子が、うめいて、体を震わせる。
 僕は両腕で愛子の肩を抑えると、さらに気を込める。
 亀頭が、膣口を抜けた。 雁首に、今通り抜けた膣口が食い込む。

「おおっ」
 雁首に、一気に快感が走った。

「愛子さん」
 更に腰を送ったところで、射精が始まってしまった。
 波を打つ陰茎。
 僕は必死で腰を使う。
 射精が済むと、陰茎は力を失った。

 膣口から半分はみ出して、柔らかくなった男根が、愛子の割れ目に重なる。
 愛子は、放心したように腕の中にいる。
 余韻の収まるのを待って、そっと男根を抜く。男根の抜けた膣に、コンドームが残っている。僕は慌てて、引き抜いた。
 その夜は、結局泊まらず、愛子を家まで送って別れた。



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