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5千円のハグ
【その他 官能小説】

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病院で-1

次に目覚めたのは、病院のベッドの上やった。医者が来てワイが救急車で運ばれて来たことを教えてくれた。
「後頭部が少し陥没していました。それと左の鼓膜が破れています。
右の睾丸も潰れています。ゆっくり治しましょうね。」
それからやって来たのは刑事やった。
「いったい誰に襲われたのですか?」
そう質問されてワイは咄嗟に嘘をついたんや。本当のこと言ったらあの3人は傷害罪で逮捕されることになるからや。
いや、ワイもその前の児童買春と言う奴で掴まるかもしれんけど、あの3人がこれからって時にミソつけてしまったら、何のために今まで陰ながら援助してきたかわからんくなるんや。
「男です。年齢はわかりませんのや。マスクしてサングラスしとったから顔もわかりません。いきなり叩かれて蹴飛ばされて、手に石持って何かしようとしたのは憶えてますけど、その後の記憶はありません」
「何か盗まれたものはありますか?」
「後で財布を見たら1万5千円なくなっていました」
「服装を覚えていませんか?」
「黒っぽい野球帽に黒っぽい上下の服、あとはスニーカーも黒だったような気がします。」
「身長とか体格は」
「そうでんな……刑事さんの身長くらいでっかなあ。後もう少しがっちりしてたような気がします」
そんな調子で行きずりの強盗犯に襲われたってことにしたんや。
まあ、犯人は捕まらずそのままお蔵入りってことになるんやろうけど。

 


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