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恋心あれば水心
【女性向け 官能小説】

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-1


同期の村上から今日の夜ご飯を食べに行こうとメールがあったのは
それから1週間ほど後のことだった。

このメールも山田さんは見てるのかな。
ほんの少しそんな期待をしながら
前に同期会に乗り込んできてくれたように
私と村上のご飯にもバカなことをしているんじゃないと
乗り込んできてくれるのを待っているのかもしれない。

いつも同期会をやる居酒屋より
少し高級なお店を待ち合わせ場所に指定された。
初めて行くお店で楽しみだった。

同期だったけど、村上と二人きりで飲みに行くのなんか
初めてだったし、それほど仲がいいとは思えなかった私たちが
二人で飲みに行くなんて不思議。

初めて行ったそのお店は感じは良かったけど
前に山田さんに連れて行ってもらったレストランには遠く及ばなくて
村上のセンスと山田さんのセンスを知らないうちに比べていた。

乾杯をして料理を食べ進むうちに
お互いに少し酔ったところで村上は

「山田さんの事本当に好きなのか?」

とズバリ核心を突いてきた。

好きだよ。好きだけど・・・・

「俺が新田を好きだって気づいてた?」
とつぶやいた。

え・・・・・

「今まで同期でいいと思ってた。
でも、山田さんに捕られそうになって行動に移さなきゃだめなんだと気づいたよ」

村上?

「好きなんだ」

「・・・・・」

「好きなんだ。新田」




「はい。そこまで」









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