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磯崎恵利子 15歳の受難
【レイプ 官能小説】

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崩壊の刻 ☆-1


「パァンッ」
不意にクラクションの音が鳴らされる。

信号は赤から青へ変わり、5秒ほどが経過していた。
遠慮がちの音ではあったが、飛び上がる程の驚きと恐怖を感じてしまう。
それは自身が行いつつある行為への後ろめたさからに他ならない。

 すぐにシフトレバーをドライブに入れ、発進させると同時にルームミラーを覗き込む。
十数秒程度ではあったが後部座席で眠りに付く少女への欲望を滾らせている間に、後続車が付いたようである。

覗き込んだルーミミラーに映るのは、自身に非は全く無いのだがバツの悪そうな表情を浮かべる同年代の男である。
如何にも気の弱そうなサラリーマン風である。
良く見ると他にも同乗者が有り、総じて地元の家族連れである事が容易に想像がつく。

助手席には妻と思しき女性に、後部座席には中学生と思われる少女が二人の四人家族。
おそらく郊外の店舗にでも買い物に行った帰りなのだろう。
偶然ではあるがこの近辺の中学校のみ、何らかの理由で休みなのであろう。

 中学生と思しき少女と後部座席に横たわる少女の年齢差は、おそらく一歳でほぼ変わらないはずである。
車を運転する気弱そうな父親と自分も左程変わらぬ年齢であろう。

父娘程年の離れた少女に対し、今まさに煮え滾る様な欲望を巡らせている自分を奇妙にも偶然が再認識させる。

本来なら道徳性や後ろめたさに苛まれるのであろうが、そんな感情と全く違う重要な事を思い出させる。

「ピッ、ピッ」
予め登録した番号を携帯に入力し操作する。

「プルプルプルプル」
数秒間の抜けた様な音が車内に響くと、受話器の上がる音がし事務的な応対が始まる。

「おはようございます、一年○組の磯崎恵利子の父ですが……」
移動中の車内ではあるが、落ち着きつつ丁寧な口調で要件のみ伝える。
拍子抜けするほど思った通りの事務的対応に、些か失望にも似た感情を不条理にも感じる。
同時に自身を戒める様に、今一度忘れ漏れている事が無いか繰り返し想いを巡らせる。

“成功”を目前にその緊張感が緩み、危うく重要な作業をひとつ忘れるところであったのだ。
それは少女が通う高校への“体調不良が理由”である欠席の連絡である。

一連の流れは事前に把握シュミレートもしていた。
同校に通う男子生徒に架空の話で、僅かな金銭でそれと察せられぬ様に重要情報も得ていた。
この僅かなやり取りにより、少女が下校するまでの時間が“空白の時”と成らず成立するのだ。

 それを思い起こさせてくれた家族連れの車両は、つい先程左折し後続車は再び無くなる。
そして遂に目的地に到着する。

ここは事前に下見調査し、総合的な好条件を満たす場所として選んだ。
コテージ型のラブホテルとでも表現すれば良いのだろうか?

かなり広い敷地内には戸建ての建物が12棟点在し、各部屋には12星座を冠した部屋名が付けられている。
後に知る事になるが各部屋は広さや構造にそれぞれ違いが有り、名前に由来した若干の趣向も取り入れられていた。

その事に付いては利用価値を感じなかったが、各部屋が戸建てで独立している点に注目した。
独立した部屋には駐車スペースが併設され、乗り入れた車から人目に触れず入室出来、清算も退室時機械式で精算出来る。
それは利用者のプライバシーに配慮した物だが、こちらの意図するところにおいて非常に利用価値があった。

 到着すると平日の昼間と言う事も有り、12星座中8星座が空室となっていた。
乗り入れた一番近い部屋が、偶然ではあったが少女の生誕星座である“蠍座”であった。

ここまで来て若干の心にゆとりが出来たのか、用意した機材を運び入れながら少女と星座の「俗説」との整合性を思い出しほくそ笑む。
しかしそれにも増して興味を持ったのが、少女の名前と今回の計画実行に至る経緯までの困難さの一致であった。

9000年前から存在する世界最古の町の名がジェリコである。
「ジェリコの壁」(要塞の壁)と言った方が聞き覚えがあるかもしれない。
これは故事で、「絶対に崩れない物」の喩えとされている。
Jericho.を普通に発音すると、「ジェリコ」となるが、実際に現地では「エリコ/イェリコ」と発音される。
世界地図でもローマ字では「Jericho」となっているのに、カタカナでは「エリコ」と記入されている。

これも引用によるものだが、「約束の地へ向かう民の前に堅固なエリコの城壁が立ちはだかった。啓示に従い祭司は角笛を吹き鳴らし、率いられた民がエリコの周囲を周って最後に鬨の声を挙げる。これを一日に一度だけ六日間繰り返し最後の七日目は七度繰り返す。すると城壁は崩れ落ち民はエリコの町へと攻め入った」という話である。

磯崎恵利子はその容姿もさる事ながら、内に秘める部分においても現在の少女たちが持ち得ぬ稀有な魅力を持ち合わせている。

しかし計画にあたっては不都合な点が多く、当初実行は不可能とさえ思えた。
それを非常に遠回りとも思える作戦から現状に至った経緯が、世界最古の街や故事等を引合いに出して不謹慎ではあるが若干の整合性があると思えた。

 その身に降りかかる“受難”を少女は望むはずも無いが、堅固な壁はすでに崩壊している。


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